甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳
11月2日(北沢峠〜双児山〜駒津峰〜甲斐駒ケ岳往復)
11月3日(北沢峠〜小仙丈岳〜仙丈ケ岳往復)
コースタイム:11/2 北沢峠9:30〜双児山10:45・1130〜駒津峰12:00〜甲斐駒ケ岳12:55・13:45
               〜北沢峠15:45
         11/3 北沢峠6:30〜小仙丈岳8:30・8:45〜仙丈ケ岳9:25・9:45〜小仙丈岳10:15・10:55
               〜北沢峠12:15

甲斐駒と仙丈は、十数年前まで厳冬期によく通ったが、無雪期に行った事がなく久しぶりに訪れた。

11月2日
自宅を3:30に出て、南アルプス林道バスの乗場の仙流荘に7時過ぎに到着し8:05のバスで北沢峠へ。車窓からは、遥か
下に戸台川が見え、あんな下から良く北沢峠まで歩いたものだ。今日は、苦もなく1時間ほどで到着。
荷物を長衛荘に預けて早速出発。
樹林の中を1時間15分で展望のある双児山到着。北岳や仙丈ケ岳の山頂には雲がかかっているが駒ケ岳山頂は雲が切れ
山頂が見る事が出来る。

             

                       双児山から駒津峰と甲斐駒ケ岳

ここでラーメンとコーヒーの昼食休憩。天気も良く暖かで気持ちが良い。
駒津峰へは一旦下って登り返しの30分程の道のり。駒津峰から駒ケ岳山頂へはアップダウンを繰り返し最後の登りは
トラバースと直登コースがあり、後者で登る。山頂直下までは視界があったが、山頂に着くと同時にガスの中で最悪の
タイミング。時々、青空が覗くので回復を期待し50分程待つが、摩利支天と鳳凰三山が時々見えるのがせいぜいで諦めて
下山。

             

                         甲斐駒ケ岳山頂は展望なし


             

                        山頂からの摩利支天 

仙水峠経由の予定であったが、天気待ちで遅くなったので往路を戻る。双児山の手前から雪が降り始め下山を急ぐ。
長衛荘に戻ると薪ストーブで暖かく極楽。この日に宿泊者は自分を入れて2名の貸切状態で、酒を酌み交わしながら山談義
に花が咲く。強力薪ストーブの威力で小屋全体が暖かく快適であった。

11月3日
今日は天気予報通り快晴で展望が期待できる。
峠から直接登るコースがメインであるが、林道を200mほど下り、慣れ親しんだ仙水峠との分岐から登り始める。最初は
針葉樹林の登りで大滝ノ頭を過ぎて森林限界を過ぎると、まもなく小仙丈岳である。
ここからの展望は360度の大パノラマである。行動食で栄養補給し山頂へ向かう。

             

                        小仙丈岳から小仙丈カール

昨日降った雪がうっすら積もっているが歩行には問題ない。
40分ほどで待望の仙丈ケ岳到着。山頂は素晴らしい展望を用意していた。お決まりの富士山と北岳の標高1,2の並んだ
眺めはいつ見ても良い。塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳等、南アルプス南部の山々が輝いている。更に、中央アルプス、
御嶽山から北アルプスの乗鞍岳から槍穂高をへて白馬まで一望できる。正面には鋸岳を従えた甲斐駒ケ岳と八ヶ岳、
今日は噴煙を上げる浅間山も見える。 

             

                        北岳と富士山の標高1位と2位 


             

             塩見岳、悪沢岳、荒川三山、赤石岳、聖岳等、南ア南部の山々


             

                         中央アルプスと御嶽山 


             

                          鋸岳の奥に八ヶ岳


             

                           甲斐駒ケ岳


             

                        山頂で記念写真

展望を十分楽しんだら小仙丈岳へ戻る。
この時期にしては風も無く穏やかで、展望をおかずに、ラーメンとコーヒーの昼食休憩。
いつまでも飽きない展望であるが、そろそろ下山の途につく。1時間20分で北沢峠到着。預けていた荷物を回収し13時の
バスで出発しうたた寝をしていると仙流荘到着。

久々の甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳は静かな山旅で、満足の行くものであった。人気のエリアであるが、人の少ない時期を見つけ
訪れるのが良い。
いろいろお世話にになった戸台集落が2件のみになったのは寂しいが、これも時の流れか?
温泉とビールで今回の山行と懐かしさに浸る。