白馬鑓ヶ岳・不帰の瞼・唐松岳
(猿倉〜頂上小屋〜白馬鑓ヶ岳〜天狗山荘(泊)、〜不帰の瞼〜唐松岳〜八方尾根)
8月1日〜2日
8/1
今年3度目の白馬であるが、ここ数年山スキーのみで夏山となると10年以上ぶりである。自宅を3:40に出て猿倉の駐車場8:05出発。晴れているが時々ガスが覆う。温度計では19℃であるがすぐに汗が噴出す。白馬尻を過ぎて大雪渓に出ると涼しくなりピッチが上がる。今年は、豪雨の影響で1箇所クレバスが出ており、ルートは1度尾根を巻いて再び雪渓に出る。
葱平から一旦、雪が切れ、小雪渓を渡って少し登り村営頂上山荘に11:40到着。
ここでカレーの食事となるが、なんと満タンのガスに火が点かない。記憶をたどると、去年の八ヶ岳でEPIをイワタニにセッティングしたのが原因のようだ。向いのパーティーのストーブを借り事なきを得るが、明日の昼食は行動食で我慢するしかない。
12:40再び出発。わずかに登ったテント場上部には綺麗なお花畑が広がっている。

               

                                  テント場上部のお花畑

ここから鑓ヶ岳手前まではなだらかな道をのんびり行く。まさに稜線漫歩。

               

                                   杓子岳手前の稜線を行く

杓子のコルからは登りとなり、14:05白馬鑓ヶ岳到着。薄日は差すもののガスで遠望がきかない。30分ほど待つが、あまり状況が変わらず、諦めて天狗山荘に向う。一旦下り稜線通りにわずかに行き雪田をわたり15:00天狗山荘到着。今日の宿泊は36人で予想通りガラ空き。

8/2
6:45出発。ガスで遠望がきかなかったが、天狗の頭に着くころにはそのガスも取れ、パノラマが広がる。剣、立山から遠く槍、穂高が見渡せる。東側は頚城山塊と戸隠連峰が雲海に浮んでいる。

               

                                    立山、剣が近い

               

                     縦走路の向うに鹿島鑓ヶ岳、その右奥に針ノ木、槍、穂高

十分展望を堪能して7:30不帰の瞼目指して天狗の大下りを行く。下りきってすぐにT峰の登りとなりすぐにピークに着く。T峰から
U峰が核心部であるが、ホールドがしっかりしており慎重に行けば問題ない。

               

                                T峰から核心部のU峰見る

U峰北峰を過ぎると通常の縦走路となり南峰、V峰と行く。Bルンゼには残雪が残り4月のスキー滑降の感動が蘇る。
10:20唐松岳到着。
時々ガスが切れるが展望がきかない。最後のピークなのでのんびり休憩し11:00下山開始。
八方尾根のルートは驚くほどの登山者で思うように進まない。今日の唐松山荘は超満員に違いない。下山中一緒になった登山者と会話しながらのんびり下る。聞けば、夜行バスの日帰りでこの後、猿倉から白馬へ向うらしく、羨ましい気力である。
八方池山荘からリフト、ゴンドラを乗り継ぎ13:50のバスで猿倉へ戻る。この後は、温泉とビールに勝る楽しみはない。