谷川〜オジカ沢ノ頭〜赤谷川源流〜万太郎山〜毛渡沢〜土樽
3月20日
コースタイム:ロープウェー7:25〜肩ノ小屋9:15・9:35〜オジカ沢ノ頭10:45・11:00〜赤谷川源流11:25〜
        万太郎山13:20・13:45〜郡大ヒュッテ14:35〜土樽15:23
ピーカンの天気の中、スキー場をシール登高開始。天神尾根に着く頃には汗びっしょり。行き交う山スキーヤーの中に、昨年
オジカ沢ノ頭の避難小屋小屋で会ったテレマーカーパーティーや、一昨年、郡大ヒュッテ前で会った熊谷さん、桜井さんの
パーティー等、この時期の谷川はさすがに人気である。
快調なペースで肩ノ小屋到着。このころから天気は高曇りと変ってきたが、万太郎の遥か奥に北アルプスが白く輝いており
振り返ると富士山も見える。

             

                    万太郎山と苗場さんの間の遥かかなたに白く輝く北アルプス

滑降準備を整えて、万太郎谷のエントリーポイントの稜線鞍部まで下り状況を確認する。斜面はガチガチのアイスバーンで
快適そうではない。それより滑落のリスクもあり予定変更。当初からどっちにしようか迷っていた赤谷川源流域方面に決定。
この時のタイムロスが後で悲劇となる。
少し登り返してアイゼンに履き替えてスキーを担ぎオジカ沢ノ頭へ向う。ここから万太郎山まで熊谷さん、桜井さん、ボーダー
の小塩さんと前後しながらの山行となる。オジカ沢ノ頭からは無木立の赤谷源流が一望出来、滑降意欲を駆り立てられる。

              

                           オジカ沢ノ頭からの赤谷川源流

準備を整えていよいよ赤谷川源流へ滑降開始。最初は固めの雪質であるが、直ぐにパウダーとなりショートターン、ロング
ターンで快適な滑降が続く。風で出来た大きな穴を避けながら下って行くと斜度も緩くスキーが滑らなくなり、行動食休憩。
ここは谷の中で風もなく暖かでまさに別天地である。
十分休憩後、再びシール登高で万太郎山までの最後の登りとなる。最初はトラバースぎみに進み、万太郎正面の沢を上り、
雪が硬くなるあたりから左の尾根に取り付き、アイゼン歩行に切り換える。午後から気温が上がり風も弱く大汗をかきながら
頑張り、待望の万太郎山到着。
高曇りであるが展望は良く、巻機山や越後三山、仙ノ倉山、振り返ると越えてきた赤谷川源流と屏風のような谷川岳が見事である。

             

                   万太郎山から赤谷川源流を振り返る、まさにスキーの別天地

十分休憩し、いよいよ滑降である。ここから登りはなく土樽までのロングルート。土樽から土合へ戻る電車の時刻は15:22
の次が17:03で15時台に間に合うか微妙である。
最初は、毛度沢へ向って滑降し、すぐに右よりにルートをとり広い台地を目指す。上部こそ固めのバーンであったが、その後は
やや重いものの、この時期としては極上パウダーで、最初は等間隔のショートターンを刻み、その後、自由自在にロングターンを
交えて滑降を続ける。台地状の斜面を過ぎてからの樹林帯も快適で感激の嵐。

             

                        仙ノ倉をバックに万太郎山頂で記念写真


             

                            万太郎からの上部斜面を振り返る  


             

                            樹林帯も快適な滑降が続く

シッケイ沢からのルートと合流すると斜度は緩み、群大ヒュッテを目指す。
雪の少ない年は、ヒュッテ前の沢を渡るのに苦労するが今年は、立派なスノーブリッジがありまだまだ大丈夫。ここからワックス
を塗ってクロカン選手となりスキーを滑らす。車道に3:07で微妙な時間。大汗をかきながら必死に急いだがタッチの差で間に
合わず土樽駅に15:23到着。既に電車は発車していた。
一時間半時間があり、前の土樽スキー場の土樽山荘で暖をとり、汗を乾かし17:03の電車で土合に戻る。車をデポしていた
熊谷さんに駐車場まで乗せてもらい感謝。
久々に充実した山行であった。
この後、温泉とビールが待っている。