五竜岳・シラタケ沢
5月2日 白馬五竜スキー場〜遠見尾根〜五竜山荘〜シラタケ沢1本
5月3日 五竜山荘〜シラタケ沢2100付近〜西遠見山〜遠見尾根〜白馬五竜スキー場
コースタイム:5/2スキー場9:05〜遠見尾根〜五竜山荘13:50・2:15〜シラタケ沢源頭1本〜五竜山荘15:00
         5/3五竜山荘8:00〜シラタケ沢〜8:20・8:40〜西遠見山付近〜小遠見山分岐10;20・1030〜スキー場10:45

5/2
GW後半は五竜岳へ。このエリアは山スキーで行った事がなく、五竜岳自体25年振りで楽しみだ。
自宅を3:40出発し、白馬五竜スキー場に8時過ぎに到着。朝一とは行かないがゴンドラとリフト1本を乗継で9時過ぎにシール登高スタート。
すぐに夏道となりスキーを持って地蔵の頭経由で少し下り再びシール登高。南側は雪が繋がっておりそのままシールで登れたようだが勝手
が分からないと無駄な労力を使ってしまう。
小遠見山の分岐までは比較的広いが、その後はアップダウンも多く思いの外疲れ、久々の泊まり装備が重い。テント泊者の体力が羨ましい。
やっと西遠見山到着。予定していたA沢、B沢とも昨日、今日の気温の高さのせいか?雪崩溝がひどくとても滑降意欲はわかない。
鹿島槍ヶ岳ほどではないが、今日も時々雪崩が出ている。そうとなれば綺麗な斜面のシラタケ沢しかない。

     

                           写真では分り難いがA沢もB沢もズタズタの雪崩溝


     

                                  シラタケ沢は綺麗

先行者のスキーのトレースがあったが、ここからシラタケ沢に下っている。果たして何処へ?
下山後、もしやと思い確認するとカクネ里へ向かった塚田さんのトレースであった。相変わらずマニアックなルートだが課題を一つ克服した
ようだ。
白岳のトラバースは斜度はないものの、ここも気温の上昇もありスラフ程度であるが何本か雪崩があり気持ちは良くない。
長いトラバースが終わるとやっと五竜山荘到着。
時間があれば山頂往復しようと思っていたが、山頂方面のガスが多く風も強く北面斜面も荒れ気味。
という事で山頂を止めておく理由が出来た。ほんとは疲れて山頂への意欲がない。

     

                 稜線は風が強いが時々五竜岳も時々姿を現のだが、この後はすっかり天気も回復

そうと決まったら、荷物を整理して小屋の裏からシラタケ沢源頭部を1本。気温が高くくやや重ではあるもののまずまずのザラメで快適。
この斜度でも湿雪スラフが出るので早めに止めてシールで登り返す。

   

                                 まずはシラタケ沢源頭部1本


     

                                   意外に雪質は良かった

小屋に戻ったらビールで乾杯。今日は10人程度で空いていたが明日は満員との事。

5/3
昼過ぎに前線の通過で崩れる予報なのでシラタケ沢のみとして早めに下山しよう。
他の登山者は出発していったが、せっかくなのでザラメ期待で雪の緩むのを待つ。
少し緩くなって来たので8時丁度に滑降開始。斜面は広くて気持ちいいが、少し固めなので途中で5分程待つ。
その後は、更に少し緩くなり再び滑降。ルートは右にカーブし少し狭くなるとデブリも出て来て避けながら滑降。雪面はデコボコも多くなり快適
ではなくなって来た。

  

                             シラタケ沢中間部、少し柔らかくなってきた


     

                                     シラタケ沢中間部


     

                                    この辺はまだまだ快適


     

                                   ルートは右へ


   

                                  シラタケ沢下部


     

                          時々デブリも出て斜面もデコボコが多くなる

本来は2000付近まで滑り小沢を西遠見山に登り返す予定であったが、A沢との合流手前にクライマーの取り付きに使ったと思われる踏み跡
があり、これを使わせてもらおう。
アイゼンに履き替えている最中にもA沢付近で落雪があり早めに取り付く。踏み跡のお陰で稜線まで20分程度で登れて意外に早かった。
今の時間は昨日より視界が良く、鹿島槍ヶ岳の北壁が素晴らしい。

     

                      今日は鹿島槍ヶ岳の北面が素晴らしい(西遠見山付近から)

大休止後、スキーで遠見尾根上を滑らす。中遠見山の手前から再びスキーを担ぎ、アップダウンを繰り返し小遠見山との分岐に到着。
ここまで来れば後はスキーで滑るのみ。振り返ると予報通り、いつの間にか稜線方向には怪しげな雲が広がって来た。
ここからスキー場までは思い雪質でひたすら下るのみ。登山者が多いので邪魔にならないように滑る。
10:45スキー場到着。

今回は予定のA沢、B沢とも滑れなかったが、シラタケ沢のみでも良しとしよう。
次回に期待。