仙ノ倉山・東ゼン初滑降(火打峠〜仙ノ倉山〜東ゼン〜西ゼン出合〜仙ノ倉谷〜群大ヒュッテ〜毛渡橋)
3月21日
         コースタイム:火打峠7:10〜仙ノ倉山11:25・12:00〜大滝上部13:00〜西ゼン出合13:20・13:35〜毛渡橋14:40
          メンバー :鷹觜、吉田(RSSA)、佐藤(康)、長谷川、平山(シーハイル)、宮本

3月6日の西ゼン滑降時に、埋まらないと言われていた東ゼンの大滝が埋まっている事を確認。先週も鷹嘴さんが埋まっている事を確認。
天気のタイミングが合わずなかなか行けなかったがやっと好天のタイミングとなり東ゼン完全滑降に挑戦。
当初は4人の予定であったが、佐藤(康)、長谷川(シーハイルパーティー)と偶然会い6人パーティーで行く事に。
気になるのは今週の高温と雨の影響でどの程度雪解けが進んでいるかだが、大滝が出ていたら三ノ字沢を登り返してダイコンオロシ沢滑降と
する。それにしても平標山の稜線が黒々している。
いつも通り稜線に出たらトラバース気味に仙ノ倉山に向かう。今日は風が弱く山頂までアウターは不要であったが雨の影響か斜面は硬い。
仙ノ倉山山頂で滑降準備をしながら大休止。

     

                              やっと稜線、仙ノ倉山は更に先


     

                                 万太郎山と谷川岳が近い


     

                           山頂で記念写真

さて、いよいよ滑降開始。東ゼン上部がザラメだった経験はないが今日も硬いので転倒しないように慎重にターンを刻む。ルートは右にカーブし
斜度も若干緩む。やがて三ノ字沢との合流ポイントへの急斜面へ。

     

                                   東ゼン上部斜面


     

                                 東ゼン上部滑降


     

                                  上部斜面を慎重に滑降


     

                            右にカーブすると斜度は少し緩み記念写真


   

                            中間部は少し斜度が緩む

なんと合流部付近はデブリ状態。しかも滑降斜面は雪崩跡の滑り台でカチカチ。ここは右の尾根を絡みながら滑落しないように慎重に高度を下
げて沢底に降りる。

   

                          東ゼンと三ノ字沢の合流点付近

この雪解け状態では核心部の大滝は厳しそうだ。大滝付近まで下ってしまうと三ノ字沢の登り返しが長くなるので悩むところだが、ここまで来た
ならという事でまずは偵察。
デブリを越えて右岸から大滝上部に至り確認。
ガーン。残念ながら完全に滝が出おり滑降どころではない。
先週の鷹觜さんの写真から、大滝がダメな場合のもう一つの候補としていた右岸からのトラバースルートは?
そのままトラバースする事は出来ないが2mぐらいの雪壁を登ればその先が見えそうだが果たしてどうか?一度空身で取り付いてみるがあっさり
敗退。ここで時間を要すると登り返しの時間が遅くなるので、戻ろかと思うも諦めきれずピッケルで固定し上部の雪を少しずつ落としながら登る
とその上は小尾根になっていた。ここから観察すると写真通りの沢に出られ、しかも下部の大滝合流点はデブリだらけであるが、雪は繋がって
いる。
やった、登り返さなくてすみそうだ。
急いで雪壁を下りてスキーでパーティーの確認出来る位置までトラバースしOKのサインを送る。

     

                              大滝は残念ながら出ており滑降不可


     

                          合流点下部から振り返る、右が東ゼンで左が三ノ字沢


     

                             ここを登れば何とかなる

やっと全員、小尾根上部に登る。
ここは斜度が緩く休めそうな場所であるが、気温も上がり雪崩のリスクも高くなって来ているので一息ついてすぐに滑降開始。
まずは右へトラバース。日当たりが悪く思いの外硬い斜面で慎重に小さな尾根状の斜面を超えたら大滝下部に繋がる沢のフォールラインへ。
面ツルに見えていたがここも雪崩跡の滑り台で硬い。幸い右岸側は少し緩んでおりショートターンで滑ることが出来る。

    

                          トラバースから大滝下部への滑降

ここを滑りきるとデブリランドの大滝下部到着。大滝を見上げるとかなり斜度があり、埋まっていても滑れそうにない感じだ。右にカーブすると
眼下に恋焦がれた西ゼンのルートが見えている。デブリはあるものの右岸を抜ける事が出来る。西ゼン出合まで快適なザラメにショートターン
を刻む。やっと危険地帯を出られた安堵感と達成感に雄叫びの滑降。やっとここで大休止。

     

                                 大滝へのデブリゾーン


     

                                          大滝


     

                 ここから西ゼン出合まではやっと快適滑降、西ゼンからのスキーヤーも見える


   

                          大滝下部から西ゼン出合への快適滑降


     

                            東ゼン下部を振り返る、奥は三ノ字の頭


     

                        左が3/6時点での東ゼン下部、大滝は完全埋まっている

ここから仙ノ倉谷までは何時もなら消化試合的な斜面であるが、開放感から今日はこの上なく快適。西ゼンもそうであったが、イイ沢、ダイコン
オロシ沢もデブリで埋まっており、東ゼンに限らずどの沢もデブリに苦しめられたようだ。
後は、群大ヒュッテを経由しスキーを滑らし毛渡橋へ。

    

                           西ゼン出合から仙ノ倉谷は開放感の滑降

     

                                   東ゼンのトラック

これで東ゼン初滑降か?大滝を滑る事は出来なかったがスキーでの完全滑降が出来て大満足の1日だった。
今日は、RSSAの月例山行を清水の雲天で行っており一部メンバーは合流、今日のビールと料理は格別。