小蓮華山南面(栂池〜船越ノ頭〜小蓮華山〜小蓮華南面滑降〜猿倉〜二股)
4月18日
 コースタイム:栂池9:15〜船越ノ頭11:30〜小蓮華山12:35・13:00〜猿倉14:05・14:20〜二股15:25

小蓮華山は直登ルンゼは滑っているが、以前から滑りたかった小蓮華沢を目指した。結果はその中間の沢の滑降に
なったが、意義ある滑降となった。
自宅を3:45に出て栂池スキー場に7:50に到着。ゴンドラ、ロープウェーを乗り継ぎ9:15シール登高開始。
ほとんど平らな栂池自然園の中を進み船越ノ頭を目指す。金山沢を滑る山スキーヤーらが20〜30人ぐらいおり、ほとんど
は尾根伝いに登っている。こっちは手前の沢を登ったがかえって遠回りだったようだ。
朝から稜線は雪煙が舞っていたので風を気にしていたが、何とかなりそうだ。

                      *写真クリックで拡大

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                      船越ノ頭から小蓮華山方面

船越ノ頭から左の雪庇に注意しながら登って行く。途中、風の弱いところで休憩し、やっと一息。徐々に尾根は広くなる
ものの雪庇の有無が良く分からないので右側を進む。(これが下りのルートミスの原因のとなった)
やっと小蓮華山到着。正面には白馬三山と唐松岳など後立山連峰、南アルプス等が見える。振り返ると頚城三山や
今日は佐渡島まで望める。

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                            白馬三山


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                       白馬乗鞍の奥に頚城三山


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                          山頂で記念写真

直登ルンゼ方面を覗くと先週滑ったI氏の情報通りデブリだらけで楽しそうではない。
さて、待望の滑降であるが、山頂からは滑り出しの小蓮華尾根が見えないので船越ノ頭側へ少し戻って様子を見るが手前
の尾根は雪付きが少なく違うような?直登ルンゼと尾根を挟んだ足元の斜面は広く快適そうであるが、小蓮華沢は最初は
緩やかに下って行く筈で、それにしては斜度があるような?
途中の斜面は見えないが何とかなるだろうと滑降開始。
そこそこ斜度はあり上部は気持ちの良いザラメで快適なシュプールを刻む。

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                   滑降斜面を覗く、見えない部分が嫌らしかった


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                          上部快適斜面1


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                        上部快適斜面2


           

                         上部滑降動画

斜面は一旦緩やかになり、急斜面となり右から別の沢と合流するあたりからターンの度に湿雪雪崩がひっきりなしに
落ちて行く。悪い事にこの下は狭くなっており雪崩溝も出来つつあり嫌らしい。雪崩の様子を見ながら慎重に下り、狭い
箇所は横滑りでクリアし広い沢に出る。どうやらこの広い沢が小蓮華沢だったらしい。

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                          無事ノドを通過

この下は沢一面のデブリ帯で対岸に渡り左岸をトラバース。幸い雪が付いているので白馬沢に合流するまでは沢に
下りずに通過。

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                    このあたりはどの沢もデブリだらけ

広い白馬沢は快適そうに見えたがスキーが滑らない上、斜面もデコボコ。やがて大雪渓に合流し大休止。
振り返ると滑降斜面が見え、小蓮華沢と直登ルンゼの間だった事が分かる。

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                             大雪渓


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                      八方尾根から見る滑降ルート


           korenge

                          トラックデータ

この後は、歩きを交えて猿倉へ。今日のシュプールがないので金山沢のスキーヤーは全て栂池に戻ったようだ。
大休止後、除雪を終えた車道を1時間程歩き、先週とほぼ同じ時間に二股到着。
本来は小蓮華沢の予定が、直登ルンゼとの間の斜面となったが充実した滑降を楽しめた。

この後のビールはたまらない。