奥大日岳・カガミ谷、国見谷
5月13日 みくりが池温泉〜雷鳥平〜奥大日2511P〜カガミ谷〜1800m〜立山川〜室堂乗越〜雷鳥平〜みくりが池温泉
5月14日 室堂〜室堂山展望台〜国見岳稜線往復〜展望台〜国見谷〜2500m〜展望台〜室堂
コースタイム:5/13
         みくりが池温泉9:40〜雷鳥平10:00〜奥大日2511P11:20・11・40〜カガミ谷〜1800m12:05・12:350〜立山川
         〜室堂乗越14:10・14:35〜雷鳥平〜みくりが池温泉15:25
         5/14
         室堂8:05〜室堂山展望台8:55・9:10〜稜線偵察〜室堂山展望台10:15・10:35〜国見谷2500m10:45・11:00
         〜展望台11:40・12:05〜室堂12:15

5/13
シーズンも終盤なので、FHを使い雪がタップリある立山へ。
自宅を3:15に出発し扇沢に7時前に到着。7:30の始発に乗り9時前に室堂へ。
今日の宿のみくりが池温泉に荷物を預けて雷鳥平までひと滑り。ここからシールで奥大日方面に向かう。
効率的?にトラバースしながら稜線へ向かう。しかし、左下がりの長いトラバースは腰に堪え、最初から稜線に登った方が良かったか?
やっと稜線に出て一息。奥大日は雪が少なく雪崩溝が顕著なので予定通り2511mのピークからの滑降とする。
2511Pからの展望は良く、特に剱岳の角度が良い。
風も弱く暖かで景色を見ながらテルモスのハーブティーで行動食休憩。

  

                             奥大日2511Pからの剱岳


  

                                2511Pで記念写真

雪庇の無いところから滑降開始。最初は下部が見えないが直ぐに一望出来るポイントとなりる。上部急斜面はまずまずのザラメ。、少し縦溝や
デコボコがあるが十分緩んでいるので快適。

  

                               カガミ谷上部1


  

                              カガミ谷上部を振り返る


  

                             カガミ谷上部2

緩やかに左にカーブしていくと斜度も緩み広い斜面を気持ちよく滑降。

  

                              カガミ谷中間部1


  

                              カガミ谷中間部2

途中から早めに右の尾根を越えて室堂乗越に続く登りルートに出ようとするが藪を越えられず、結局前回同様1800m付近の合流ポイントまで
滑降して大休止。
ここから室堂乗越方面は見えているが長い。ひたすらシールで登り途中から右の沢を詰めて室堂乗越到着。
景色を見ながら行動食休憩。
奥大日方面は時々雲がかかるものの室堂、立山方面は相変わらずいい天気。ここからは滑降ラインがよく見える。

  

                            室堂乗越からの奥大日岳


  

                   カガミ谷の滑降ライン、自分のシュプールが見えるのが嬉しい

雷鳥平までひと滑りしてみくりが池温泉までの最後の登り。これが結構堪える。
宿に到着したら温泉の後のビールに喉が鳴る。
約10年前も同じルートで滑っているが、出発は30分早かったのに到着は40分遅れで確実に体力が落ちている事を実感。

5/14
今日は今回のメインの国見谷滑降。西面で朝は硬いのでゆっくり出発し室堂のコインロッカーに荷物を預けて室堂山の展望台へ。
ここからは北アルプス中心部から南部が一望。
雪が繋がっているか心配だったが展望台付近は繋がっていて安心。この時間やはり雪が硬いので国見岳側の日当たりの良さそうなところ
からエントリー出来ないか偵察。

  

                          薬師岳から黒部五郎岳、笠ヶ岳


  

                         五色ヶ原の奥に水晶岳、槍ヶ岳等

稜線を下りながら何度か谷を覗くものの繋がっている場所はなく元の展望台に戻ると丁度いいぐらいに緩んでいた。無駄な体力を使わず
待っていれば良かったようだ。
早速準備をして滑降開始。
ここも最初は下部が見えないがすぐに一望出来る。程良く緩んでいるもののやはり縦溝が多い。思ったより急斜面でメンツルなら更に快適
だろう。ルートは左に少しカーブし急斜面が続きザラメ斜面を飛ばす。

  

                              国見谷の滑降斜面を覗く


  

                              国見谷上部


  

                              国見谷上部を振り返る


  

                         更に滑降が続く、何やら怪しい雲が


  

                                 国見谷中間部

当初の予定では龍王岳と鬼岳の鞍部からの斜面と合流する2200m付近まで滑降の予定だったが下部の斜面が荒れており途中で終了。
高度計を見ると2500mだったので200mの滑降。更に、気にしていた下部の雲が上がって来たのでまかれる前に戻りたいところだ。

  

                        滑降終了地点、登り返し返しは右奥へ

アイゼンとピッケルで登り返し。大汗をかきながらひたすら稜線を目指す。時々ガスにまかれたが何とか視界があるうち稜線到着。
ここまで来れば安心して大休止。雲は多めだがまだまだ展望は良くテルモスの紅茶が旨い。さっきまでの雲も下がって雲海状態。
後は室堂までひと滑り。荷物を回収し大混雑のアルペンルートで扇沢へ。
台湾からの団体さんが多く日本じゃないようだ。駅員の話だとこの時期は7割が台湾からの人で、雪を見に来るらしい。

今回の目標の国見谷を滑れて満足。やはり初めてのルートは変化があって楽しい。
雪も悪くなって来ており今回で今シーズンも終了か?