前穂高・ダイレクトルンゼ〜奥明神沢、西穂高沢
5/1上高地〜岳沢小屋〜奥明神沢〜ダイレクトルンゼ〜前穂高岳〜ダイレクトルンゼ〜奥明神沢〜岳沢小屋
5/2岳沢小屋〜西穂高沢出合〜西穂高沢〜西穂稜線〜西穂高沢〜出合〜上高地
コースタイム:5/1 上高地6:40〜岳沢小屋9:20・9:40〜前穂高岳13:35・14:05〜滑降ポイント14:10・14:25〜岳沢小屋14:45
         5/2 岳沢小屋6:50〜西穂高沢出合7:15・7:40〜西穂稜線11:00・11:30〜西穂高沢出合11:45・12:10〜上高地13:35

5/1
今年のGWは岳沢ベースへ。岳沢側は来る度に直前の降雪の雪崩の影響で天気に恵まれなかったが、今回は問題なそう、しかし、雪の
少なさが気になるところだ。
自宅を1:45に出発し5:10沢渡到着。ゆっくり準備をして5:40始発のバスで上高地へ。
準備をして6:40出発。重荷に弱い自分としては肩にずしりと重い。なんと歩き始めてすぐに鼻血がでてしまう。このところ時々出るがよりに
よって今日出なくても。ここはオーソドックスにテイッシュを鼻に突っ込んで歩くが、時々出会う登山者にはカッコ悪い。
雪が少なくシールで登れたのは最後の30分程度で岳沢小屋到着。

     

                            岳沢小屋からは乗鞍岳が素晴らしい

ここまででもだいぶ疲れたが、ここからが本番。不要な荷物を預けて奥明神沢を登る。最初はそのままシールで登り、ゴルジュ付近からは
アイゼンに変えてスキーを担ぐ、途中からは何時ものストックとピッケルコンビので登る。

     

                                    奥明神沢を登る

2700m付近から左のダイレクトルンゼに入る。ここは1箇所雪が切れているが、一旦スキーを脱いで通過可能。その上が最も斜度があり
そこを過ぎても急斜面が続く。休憩を入れながらひたすら登るのみ。何度もGPSで標高を確認するがなかなか上がらない。

     

                               ダイレクトルンゼに取り付く


     

                            ダイレクトルンゼ途中から振り返る

頂上直下も雪が切れており、スキーの脱着の場所がなく微妙。とりあえず、その上も山頂まで雪がありそうなので担いで登る。
やっと待望の前穂高岳山頂到着。山頂には北尾根を登って来たクラーマーが二人休憩中。今日は天気がよく槍穂高はもちろん乗鞍、御嶽
南アルプス、中央アルプス等々360度のパノラマ。

     

                             奥穂高岳とロバの耳、ジャンダルム


     

                                 乗鞍岳と左奥に御嶽山


            

                                    気持ちの良い山頂

GWに何度も穂高に登っているがこんなに暖かい山頂は始めて、行動食とハーブティーでマッタリ。
当初は前穂高沢を予定していたが、岳沢小屋で前日の写真を見せてもらったら完全に雪が切れており、その下も細そうなので登りで状況が
分かっている奥明神沢側とする。
まずは頂上直下の雪が繋がっている部分まで下り滑降準備を済ませる。
いよいよダイレクトルンゼの滑降開始。。雪は少し重めのザラメで登りで疲労した太ももに堪えるが、硬かったら緊張を強いられる斜度を考え
るとこれ以上は贅沢。
ダイレクトルンゼはほぼ一直線に下り、奥明神沢手前で細くなり一旦雪が途切れる。ここはスキーを脱ぎハイマツ帯を3m程下り奥明神沢に
降り立つ。

     

                              ダイレクトルンゼ上部を振り返る


     

                                 ダイレクトルンゼ上部


     

                                 ダイレクトルンゼ下部


    

                                  ダイレクトルンゼ中間部

奥明神沢上部はまずまずであったが、その後はデモボコ斜面に苦戦しながらゴルジュ帯を抜ける。ここから小屋まで比較的フラットで最後の
滑降を楽しむ。

    

                                 奥明神沢上部


    

                              奥明神沢下部から岳沢小屋

小屋に到着したら早速ビールで乾杯。このテラスはからは穂高や乗鞍、御嶽の眺めが良く景色が良い。何よりです暖かでのんびり出来
ビールが進む。今日は連休前で7名の宿泊でゆったり。布団もフカフカで快適な宿だった。

           

                                 小屋のテラスで乾杯

5/2
今日は西穂高沢へ。こっちも前穂高岳同様、雪崩撤退のリベンジ。
まずは西穂高沢の取り付きまでトラバース気味に滑れば良いのだが、朝はカチカチ状態。しかもデブリの通過に難儀し、今日の核心部のよ
うだ。
西穂高沢の出合で不要な荷物をデボしてアイゼンで登り始め頃には日が差してきた。みるみる雪は緩みすぐにザクザクの雪質となり、汗を
かきながら半袖での登りとなる。後は、一直線に登るのみだがなかなか稜線が近づかない。後時々休憩しながら頑張るしかない。

     

                                稜線がなかなか近づかない

最後は雪庇の脇を登り待望の稜線到着。ここは広く平で気持ちの良い場所で岐阜県側は白山、笠ヶ岳が見える。振り返ると昨日登った
前穂高岳等が素晴らしい。

     

         稜線から昨日登った前穂高岳、ダイレクルンゼは山頂稜線の奥で見えないが奥明神沢はコルに突き上げている


     

                               稜線に着くと正面に笠ヶ岳

ここは登山道の脇で結構多くの登山者が通り、こんなところに居るスキーは奇異のようで、必ずと言ってもいい程、何処から?どこ滑るの?
雪がだいぶ腐って来たので西穂高岳をカットし早めの滑降とする。そうと決まった今日も行動食とハーブティーでマッタリ。
さて待望の滑降。
下から登山者やスキーヤーが登って来ているので湿雪雪崩に気をつけながら滑降開始。
雪は重めだがまずまずのザラメに気持ちの良いターンを刻む。ルートは少し右にカーブしながら一直線の滑降であるが、快適なのはここまでで
この辺りからデコボコ斜面や湿った雪となる。眼下の登山道には多くの見物者もおりカッコよく滑りたいところだが、なかなかそうは行かない。
下部はどうした事か締まった雪となりしばし快適滑降。やがて荷物デポ地到着。

     

                               西穂高沢上部を振り返る


    

                                    西穂高沢上部


    

                                  西穂高沢中間部


              

                               西穂高沢全景(前日撮影)

大休止後、デブリ帯を横断して夏道合流。後はスキーを担いで上高地へ下山。

撤退が多かった岳沢周辺であったが、今回は予定通りの滑降が出来て満足の行く山行となった。
穂高では涸沢でのビールもいいが、岳沢小屋のデラスでのビールも最高だった。

この後は、定宿の乗鞍高原の民宿で温泉とビール、この時期は山菜の天ぷらがたまらない。