中ア・三ノ沢岳、伊那前岳(千畳敷〜極楽平〜三ノ沢岳往復〜極楽平〜千畳敷
                     〜伊那前岳稜線〜千畳敷)

5月9日
コースタイム:千畳敷8:30〜極楽平9:00・9:20〜三ノ沢岳10:35・11:05〜極楽平12:10・12:30
         〜千畳敷12:35・12:50〜乗越浄土〜伊那前岳稜線13:40・14:05〜千畳敷14:10

千畳敷カール周辺は山スキーに良いのは分かっていたが、この時期、北アルプスがメインでなかなか行く機会がな
かったが、今回、昨年夏の縦走時に行けなかった三ノ沢岳とM氏の追悼も兼ねて向かった。
自宅を3:30に出て「菅の台」駐車場に6:20着。始発のバスとロープウェーを乗り継ぎ快晴の千畳敷カールへ。
前日の降雪の影響で重い新雪が20cm程積っておりスキーの滑りに影響しそうだ。
準備をして、まずはシールで極楽平を目指す。30分程で到着。稜線からは目指す三ノ沢岳が正面に見える。

                     *写真クリックで拡大

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                      三ノ沢カールと三ノ沢岳

少し宝剣岳方面から滑降開始。昨日の新雪が緩む前で、これぞザラメといった雪質で気持ちの良い滑降で嬉しくなる。

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                   気持ちの良いザラメのシュプールを刻む

下りきる前に右にトラーバース気味にルートを取り、ここからシール登高開始。風もなくTシャツ1枚でも暑い。途中から
尾根上の斜面を登り、最後は狭い稜線を慎重に登り待望の三ノ沢岳山頂。

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                      山頂方面が近づいてきた


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                     細い稜線を過ぎれば山頂は近い

山頂からの展望は素晴らしく、御嶽山、乗鞍、北アルプスが春霞に霞んでいる。中ア主稜線から外れているだけに駒ケ岳
から空木岳、南駒など中アが一望。

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                         山頂で記念写真


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                       駒ケ岳、中岳、宝剣岳


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                          空木岳方面

ここからは、M氏が亡くなった檜尾岳が正面で持参した花束とビールで冥福を祈る。

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                      檜尾岳をバックに冥福を祈る

山頂は暖かく昼寝でもしたい気分だ。十分休憩し滑降開始。
最初の細い稜線をクリアすれば三ノ沢カールの大斜面へ。上部は快適なザラメで快適であったが、カール内の新雪
部分は予想通り滑りが悪く、しかも、ズルズル湿雪雪崩が出るので早めに左へトラバースし高度を落とさないようにルート
を取り滑降停止。

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                       三ノ沢カール上部の斜面

再びシールを付けて極楽平を目指す。この斜面も朝と違いだいぶ雪が腐っている。
極楽平で再び大休止。
ここからカールの底へ滑降開始。ここも上部はザラメだがすぐに滑らない雪に変り最後は直滑降で到着。

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                     極楽平コースは上部のみ快適

本来の目的は達したが、時間に余裕があるのでもう1本、伊那前岳コースを滑る事にする。
シールを付けて乗越浄土を目指す。さすがに疲れと暑さでまったくペースが上がらない。大パーティーの登山者にも
抜かれ、最後はスキーを担いでやっとのおもいで乗越浄土到着。ここから稜線を5分ほど伊那前岳方面に行ったところが
滑降ポイント。
バックルを締め直して本日最後の滑降開始。雪は重いもののスキーはそこそこ滑り快適。
一気にカールの底まで滑降。
斜面を振り返ると、またまたズルズル湿雪雪崩となっていた。

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                         伊那前岳方面と南アルプス


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                       本日最後の伊那前岳コース

ここでのんびり休憩しようかと思ったら、14:20のロープウェーのアナウンスがありロープウェー駅に急ぐ。ほんの少しの
登りと思ったが、これが意外につらく今日一番の大汗をかきギリギリ間に合った。
後は、バスでうたた寝をし、気が付いたら駐車場。

シールの取り外しは少々煩わしいが、手頃で楽しいルートであった。
なによりM氏の追悼が出来て良かった。