谷川・茂倉谷(天神平〜谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜茂倉谷〜土樽)
3月4日
コースタイム:スキー場8:15〜肩の小屋10:15・10:35〜谷川岳10:40・10:50〜一ノ倉岳〜茂倉岳12:05
         ・12:25〜茂倉岳〜土樽13:30
関越道を新潟側から群馬県に向かって走行し、関越トンネル直前正面に見える山が茂倉岳で、その中央が茂倉谷。雪の
時期は滑降意欲をかきたてられる谷である。久しぶりにこの谷にシュプールを刻む。

4時前に自宅を出発。今回は電車で戻るルートなので土合駅に車を置き、6:30ロープウェー乗り場に向かう。
なんだかんだで準備に手間取り、8:15登高開始。ゲレンデの中は先週同様アイスバーンでシール登高は厳しい。前日の
降雪で雪が付くのを期待したが先週より硬い斜面で、避難小屋からはスキーを担いでの登りとなる。朝のうち山頂付近は
雲の中であったが、肩の小屋着く頃には快晴となり今日も好天である。
肩の小屋で行動食休憩をし、5分ほど登り谷川岳山頂。山頂は珍しく無風で、小屋の中より暖かい。今日も遥か北アルプス
まで見渡せる絶好の眺めで、谷川連峰や越後の山々が美しい。

            

                        谷川岳山頂で記念写真

山頂でスキーを付けてトラバースぎみに一ノ倉岳へ向かう。20分程でノゾキに到着し、ここからはアイゼンで一ノ倉へ登る。
一ノ倉岳から茂倉岳の稜線は、新雪が積もってシール登高のほうが効率が良さそうであるが、履き替えるのが面倒なので
そのままアイゼンで膝ラッセル。時々クレバスが隠れてをり、風の模様かクレバス埋もれている跡のか分からないので、
ストックで探りながら慎重に登る。3回ほど肝を冷やしたが事無きを得る。最後の急登をひと登りで待望の茂倉岳山頂である。
朝日岳方面や巻機山、越後駒などが素晴らしい。眼下には関越道と目指す土樽が見え、スッキリしたラインである。

            

                           朝日岳と奥に平ガ岳


            

                       眼下は新潟側の関越道と目標の土樽

テルモスの紅茶を飲みながら20分ほど休憩し、いよいよ滑降開始。
ガリガリの斜面を少し武能岳方面に下り、左の茂倉岳へドロップイン。雪質はすぐにパウダーとなり急斜面を一気に飛ばす。
急斜面が終わり、中斜面になってからもパウダーが続き、誰も居ない谷にシュプールを刻む。
時々、デブリが現れてくるが、かなり前のもので通過には支障が無い。

            

                              稜線直下の斜面 


             

                      茂倉谷の中は快適パウダー


            

                      時々デブリが現れるが、通過には問題ない

ルートはやや右に曲がり谷も狭くなる。デブリを避けて左の樹林に入ると、更に素晴らしいパウダーでトラバ−スぎみに上に
行き、一気に谷に滑る。短いが超パフパフパウダーで感激。中間部から下はやや雪が重くなるが、以前と違いスキーが滑り
歩く事無く蓬沢に合流。

            

                       雪は徐々に重くなるが、まだまだ快適


            

                          土合駅から滑降ルート上部

あとは、20分ほどのんびり歩いて土樽駅到着。
次の土合方面の電車まで2時間ほどあり、無人駅で時間を潰すよりはと下り電車で湯沢まで行き、駅内の温泉で疲れを
癒し、予定の電車そのまま土樽、土合へ。土合までは30分と少し短いが、ビールを飲みながらローカル列車気分を味わって
フナーレ。