鳥海山北壁(祓川~七高山~新山~北壁滑降~赤川トラバース~祓川)
  5月6日


  コースタイム:祓川6:25~七高山9:45・10:10~新山10:30・10:55~北壁滑降~トラバース終点11:25・11:55
           ~藪漕ぎ~登りルート~祓川13:20

  鳥海山は宮城在住時に秋に登ったきりで、その後東京転勤となり遠くて縁がなかったが、やっと山スキーで
  行く事に。どうせなら北壁へ。
  到着時の駐車場は7割程埋まっていたが、出発時はほぼ満車。GW中は平日でも賑わう。

  

   まずは七高山へ出発

  今日は気温が高いので登り始めてすぐにTシャツに。振り返ると日本海が霞んでいる。
  ポールの通り登って来たが、やや東側の方が効率的か?
  途中から、数日前の新雪が時々現れここは良くない。早々に滑降してきた人を見ても快適ではなさそう。

  

   だいぶ山頂が近づいてきた、半分位か?

  最後は東側に急斜面を逃げながら七高山到着。ザラメだったのでシール登高に丁度いい斜度だった。

  

   七高山からの新山


  

   大物忌神社と外輪山の奥に日本海

  行動食休憩して新山へ。
  夏道通り稜線を回り込んで一旦下り、登り返して最後の岩場をクリアすれば新山頂上。
  天気は良いのだが春霞で遠くはぼんやりで月山がうっすら見える程度で展望は残念。

  

   新山到着


  

   稲倉岳と千蛇谷下部

  一旦下って滑降斜面観察。斜度はいい感じだが、やはり数日前の新雪が余計なようだ。
  山頂直下で準備をして滑降開始。
  まずは左へトラバース気味に滑降。上部は新雪のデコボコ状態なので慎重に滑降。
  その後のフラットバーンはむしろ新雪が良い感じ。それも束の間、少し下ると重くなってきた。

  

   最上部を振り返る


  

   上部斜面、少し硬め


  

   これからの滑降斜面


  

   上部斜面1


  

   上部2、意外に新雪が滑る


  

   上部斜面2

  旧雪斜面は快適ザラメなのだが、時々現れる新雪が悪さをする。
  徐々に旧雪比率が高くなり気持ちが良い。

  

   中間部1


  

   中間部斜面


  

   斜面はまだまだ続く


  

   中間部2、新雪が少なくなり良い感じのザラメ


  

   下部は雪質が安定しザラメ

  最後はクラックを避けながら赤川到着。ここから登り返す1310m付近までトラバース。

  

   トラバースルート  

  登りルートに戻るには決まったルートはなく雪も切れているので果たして?  
  ここで大休止していると、1名滑降してきた。聞くと2回目らしく登りルートに戻るのに強力な援軍か?

  

   滑降終了ポイントでのんびり


  

   休憩ポイントから北壁上部をズーム

  ここからが今日の核心部。最初シートラーゲンで雪渓を少し歩いて早々に藪漕ぎ、余りに密なのでスキーを
  手に持っての登りに変更、スキーやストックは無用な長物でしかない。
  何度か藪を越えてやっと雪渓到着。この雪渓は繋がっていないので、少し下りトラバースした後に小尾根を
  越えればやっと駐車場へ繋がる雪渓に出る。これで安心。藪では半袖になれない事もあり大汗をかいた。
  後で確認すると、最初の取付き時に少し下がったのが失敗で手前から取り付けば少しの藪漕ぎで最初の雪渓
  まで労せず到着出来たようだ。うっすらあった踏み跡を追ったのが失敗の元。30分は違ったか?
  ほんのひと滑りで駐車場到着。

  

   麓からの北壁、左は祓川ルート


  

   トラックデータ、戻りルートの最初が下り過ぎだった

  北壁の800m近い一枚バーンは噂通りすこぶる快適。欲を言えば全面ザラメだったら尚良いのだが滑られた
  だけで良しとしよう。
  やっぱつり核心部は藪漕ぎだったが、だいたいルートは分かったので次回は大丈夫?

  大汗をかいただけに、この後の温泉&ビールは最高。山菜料理にも舌鼓。