朝日岳(北アルプス)(蓮華温泉~白高地沢~花園三角点~吹上ノコル~朝日岳~吹上ノコル
~花園三角点~白高地沢~蓮華温泉)
8月10日
コースタイム:蓮華温泉4:50~白高地沢6:30・6:50~花園三角点7:55・8:05~朝日岳10:35・11:00~花園三角点12:50・13:05
~白高地沢14:00~瀬戸川14:40・14:50~蓮華温泉16:10
朝日岳の花は素晴らしいのは分かっているが、この山は暑くて堪らないので夏に登る気にならなかったが、昨年9月中旬に来ても
かなり花が多く、今回思い切って夏山行。
そうは言っても、昨年も暑さにやられたので戦法を変えて朝日小屋泊まりではなく、軽い装備での日帰り山行とする。
自宅を前夜10:55に出て蓮華温泉に3:50到着。気にしていた外気温が19℃と高い。
明るくなるのを待って4:50出発。まずは瀬戸川まで300m程下る。この登り返しが帰りの核心部となる。
白高地沢を渡る
白高地沢からは本格的な登りで一気に花園三角点到着。この辺は風があり快適。
ここからはハクサンシャジン、ミヤマダイモンジソウ、ニッコウキスゲ、シモツケソウ、ミヤマコゴメグサ、タカネマツムシソウ-----と
多くの花々で写真を撮りながら登る。
カライトソウと赤男山
イワオトギリの群落
シモツケソウ
ミヤマコゴメグサ
雪倉岳と旭岳
尾根を一つ越えると風も無く、暑くて体力が奪われる。再び湿原や草原になるとハクサンフウロ、ヒオウギアヤメ、ウサギギク、ミヤマリンドウ
ヨツバシオガマ、ユキクラトウウチソウ他が多くなり、まさに花園。
タカネトウウチソウ
ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ他の花畑
ヨツバシオガマとミヤマタンポポ、ミヤマキンバイ他の花畑
吹上ノコルまで来ると主稜線で風が涼しく日本海も近い。この風で急に元気が出る。ここはタカネマツムシソウ、タカネナデシコ
タカネツメクサ、ハクサンシャジンが多い。
吹上ノコルからの朝日池と日本海、能登半島
雷鳥とタカネマツムシソウ、タカネナデシコ
ハクサンシャジンはずっと咲いている
更に登り、雪渓脇にはチングルマ、イワカガミ更に楽しみにしていたハクサンコザクラの群落が見事。
チングルマ
ハクサンコザクラ1
ハクサンコザクラ2
ここまで来れば山頂はもうすぐ。
やっと朝日岳到着。何時もなら雲が多くなる時間帯だが、台風の二次的な影響で白馬稜線には雲がかかるものの風下側はフェーン現象
で良い天気。その分、気温が高い。
白山から剱立山、白馬岳、更に妙高、火打山、焼山他の山々がクッキリ。
やっと朝日岳到着
富山湾
白山
剱立山
白馬岳と旭岳
妙高山、火打山、焼山、手前には雨飾山
昼寝をしたい所だが、時間に余裕はないので行動食を食べて展望を満喫して下山。
吹上ノコルまでは快適。その後、花畑を過ぎてトラバースルートになると暑さが堪らない。
それでも時々花の写真を撮りながら下山。
タカネツメクサ
タカネマツムシソウと日本海
タカネマツムシソウ2
タカネマツムシソウ3
ミネウスユキソウ
タテヤマウツボグサ
ミヤマダイモンジソウ、ずっと咲いていた
ミヤマリンドウ、この花も多い
ウサギギクの群落
ウサギギク2
ユキクラトウウチソウ
ヒオウギアヤメ
ハクサンシャジンと朝日岳
花園三角点の手前まで来て水が尽きてしまった。
水場は登りに確認していたのでここで補給。この水が冷たくて気持ち良い。
花園三角点手前からの戸隠山、高妻山、頚城三山
後は、白高地沢への急な下り。沢に着く頃にはついに左膝が痛みだした。半月板損傷に加え膝蓋大腿関節症も患っていまい限界が近い。
医師のアドバイスでは重い荷物は良くないという事で日帰りにしたが、酷使したら一緒。
何とか頑張り小尾根を乗っ越せば最低地点の瀬戸川。標高も低く時間も暑さのピークでしばし休憩とストレッチ。
今日の核心部の蓮華温泉までの登り返し。幸い登では膝が傷まないが暑さでヨレヨレ。こんなに汗をかいてもいいものか?
兵馬ノ平まで登ると射程距離と思いきや両脚のハムストリングが痙りそう。寝ていて痙る事はあっても登山では初めて?
兵馬ノ平のミヤマトリカブト
大量の汗の影響だろう。ここはゆっくり休みツムラ68を飲む。10年ぐらい前に山スキーでTにもらったものだが、まだ効くかな?
薬が効いたか、この後は治まりやっとのおもいで蓮華温泉到着。
何時もなら麓の温泉民宿泊まりだが、体力の不安もあり蓮華温泉にしておいて良かった。
やっと蓮華温泉到着
今日は、二十数年ぶりにここに宿を取ったが正解だった。十分水分を補給してから温泉、そしてビール。
五臓六腑に染み渡る。相部屋予約だったが、ひとりだったので個室同様に使えて良かった。
花の種類、量とも多く大満足だった。もっと撮りたい花々もあったが帰りの登り返しを考えて時間に余裕がなかったのが残念。
それにしてもやはり暑かった。フェーン現象も分かっていたがなかなか厳しい山行だった。
今までの中でもトップクラスの暑さだった。
やっぱり朝日小屋泊まりで鉱山道で戻る方が、荷物は多少重くなるものの時間的余裕もあり、なにしろ地獄の登り返しがなく楽。
自分の体力を考えると、やはり小屋泊まりのんびりが良さそう。