26日 雨のち晴れ
3時に自宅を出て、新穂高を7:30出発。霧の中の林道を歩き、わさび平小屋に着く頃に雨となり、30分ほど雨宿りをするが、なか
なか止まず、あきらめて雨具で出発すると20分ほどで止み、雨具での登りは避けられた。シシウドヶ原を過ぎると斜度も緩み、最後
の急登を登ると11:40鏡平に到着。
昼食休憩後、弓折岳との分岐を目指して再び歩き始める。分岐を過ぎ稜線に着く頃には天気も回復し展望が開ける。緩やかな稜線
を歩いていると今日の目的地の双六小屋が見えてきた。ここからわずかに下って14:00双六小屋到着。
双六小屋の向うに鷲羽岳、その左奥に水晶岳が見える
27日 晴れ
昨夜は満天の星空で今日の好天を約束していた。その通り、これ以上はない晴天の中6:45出発。
まずは中道ルートで三俣蓮華岳を目指す。。稜線に出て丸山への登りを過ぎれば山頂まであとわずかで8:15三俣蓮華岳到着。
何度来ても素晴らしい景色である。北鎌尾根を従えた槍ヶ岳や、鷲羽、水晶、薬師など名だたる高峰が手に取るようだ。
雲平の向うに見事な薬師岳
8:30黒部五郎目指して出発。最初は、はい松帯の下りとなるが、徐々に見事なカールの黒部五郎岳が近くなってくる。
黒部五郎岳と北ノ俣岳
緩やかな砂礫の道を過ぎ、はい松の急な斜面の下りになりると、15分ほどで黒部五郎小舎の建つ五郎平到着。9:30
荷物をデポして9:45山頂目指して再び出発。
最初は、紅葉の樹林帯を緩やかに登る。カールに出てからも秋晴れの心地良い登りが続き、カールを過ぎ、稜線手前の急登を登り
きると北ノ俣の稜線が見えてくる。
秋晴れの中、黒部五郎岳のカールを行く
稜線に出ると、緩やかな北ノ俣岳が見える
稜線からは、太郎平への道を分けて少し登ると黒部五郎岳山頂到着。11:15
山頂からは見事な景色が広がっている。南側は、笠ヶ岳、乗鞍、御岳が三つ子のように雲海に浮んでいる。北東側には雲の平の
向うに、先月越えた水晶岳から赤牛岳長大な稜線が見渡せる。
左から笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山
雲の平の向こうに赤牛岳、水晶岳
いつまでも眺めていたい景色であるが、後ろ髪を引かれながら山頂を後にする。カールまで戻り、適当な岩の上でラーメンとお茶で
くつろぐ。時間があるので、岩の上で30分ほど昼寝をむさぼる。沢のせせらぎを聞きながらの昼寝は実に気持ち良く、これ以上ない
贅沢である。この後、紅葉をみながらのんびり下り、14時過ぎに小屋に戻りビールで乾杯。
この日の宿泊者は十数名でのんびりくつろぐ事が出来た。
28日 晴れ
6:40出発。まずは三俣蓮華岳を目指す。最初はガスに包まれていたが、山頂に到着する頃には晴れてきて、槍や穂高が姿を現す。
休憩後、8:15双六岳を目指して稜線を行く。中道コースとの分岐を過ぎてわずかに登ると最後のピークの双六岳到着。9:00
槍ヶ岳方面は、雲が多めながら時々そのピークが姿を現す。
定番の野球場越しの槍ヶ岳
十分休憩し下山にかかる。なだらかな野球場を過ぎ急斜面を下り、はい松帯を過ぎると双六小屋である。ここから、弓折岳からの
稜線までが最後の登りで、稜線上のベンチでラーメンの昼食。後は、ひたすら下山である。鏡平を経由し往路を下り、
13:30わさび平小屋。よく冷えたトマトのどに心地良い。休憩後、のんびり林道を下り14:45新穂高着。
天気に恵まれた楽しい山行であった。この後は、温泉とビールが待っている。