平ヶ岳は以前から気になる山であったが深山の孤高でアプローチ、行動時間も長く、なかなかチャンスがなかったが、今回
やっとその機会に恵まれた。
自宅を1:20に出て小出IC4:00。鷹ノ巣の駐車場5:40着。早速準備をして出発。林道を10分ほど歩き、登山道となると
いきなりの急登で汗が噴出す。稜線からは燧ケ岳が眺められ、せめてもの慰めである。
下台倉山を過ぎると斜度は緩くなり一息。台倉山からはアップダンの樹林帯となり展望はない、しかし、所々に付けられた木道で
歩き易い。
じきに笹原の登りとなると池ノ岳への登りで稜線の風が気持ちよいやがて眼下に日本一の貯水量を誇る奥只見ダムが見えて
くる。
斜度が緩み樹林を過ぎると、いきなり湿原が現れ池ノ岳である。山頂は団体の登山者で賑っており、今までの静かさが嘘の
ようである。中ノ岐からの登山コースは約3時間の最短コースであるが、林道は一般車通行止めで公式の登山道は鷹ノ巣から
であるが、銀山平の特定の宿に泊まると日によって有料で送迎してくれるようである。しかし、集団登山の嫌いな自分としては、
長丁場ではあるが鷹ノ巣からのコースが達成感も含め最適である。
池ノ岳から姫ノ池と草紅葉の向うに平ヶ岳
池ノ岳から一旦下り緩く登り返すと頂上湿原の一角に出て、振り返ると池ノ岳の湿原が見事である。
頂上手前の湿原から池ノ岳を振り返る
湿原をわずかに歩くと待望の山頂である。三角点はわずかに残る樹林にあるが、眺めはその周りのほうが良い。更に2分ほど
進むと行き止まりとなるが、ここからの眺めは絶品である。湿原越しに、荒沢岳、越後三山、巻機山、苗場山、谷川岳、至仏山の
奥に武尊山、日光連山、那須の山等、近くには燧ケ岳、会津駒ケ岳等、枚挙にいとまが無い。
越後三山、左から八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳
至仏山と武尊山
荒沢岳
登山道はここで行き止まり
展望を十分楽しんだら、山頂付近に引き返し、いつものラーメン、抹茶ミルク、昼寝の3点セットで贅沢な時間を過ごす。
十分休んで11:25出発。せっかくなので、有名な玉子石に足を伸ばす。一旦下ってから15分ほで湿原の木道を歩いた
場所にある。自然に出来た玉子型の石は不思議であるが、この石よりも、ここからの越後三山や荒沢岳の眺めが良い。
玉子石と湿原、最奥は巻機山
池ノ岳まで引き返し、往路を戻る。最初は急な下りであるが、下りきってから下倉山まではアップダウンが多く、時間がかかる。
台倉山付近からの燧ケ岳
下台倉山から再び急な下りで一気に高度を下げ、林道に出て少し歩けば駐車場である
さすがに最後は疲れが出たが、この後の温泉とビールで疲れは吹っ飛んだ。