コースタイム:扇沢7:20〜針ノ木峠9:55・10:05〜山頂10:50・11:55〜針ノ木峠12:30〜扇沢14:25
蓮華岳方面は山スキーで何度も訪れているが、夏となると十数年振りで、久々にコマクサを楽しみに出かける。
自宅を3:10に出発し、扇沢に6:50到着。3連休で駐車場が一杯にならないか心配であったが、一番下の駐車場は、まだ
半分ほどであった。
準備をして7:20出発。樹林帯は暑かったが、大沢小屋を過ぎて針ノ木雪渓末端に付くと風が涼しい。小休止後、雪渓を
登って行く。以前は、アイゼンを着用している登山者はそんなに居なかったような気がするが、今回は、ほとんどの人が
付けており、夏山しかやらない人が多いのか?
雪渓は針ノ木峠まで繋がっており、涼しいまま登る事が出来た。
蓮華岳へは、最初の急登を過ぎると緩やかな登りで、この登山道は花の宝庫で、特に高山植物の女王コマクサは、日本一
の規模である。山頂までは、いたる所に咲いているコマクサ以外にチングルマやイワカガミなどが見られる。
*写真クリックで拡大
登山道脇のコマクサ
チングルマ
これはなんの花?
山頂はもうすぐ
山頂直下のコマクサ
コマクサの登山道を登りきると待望の山頂である。主稜線からズレているだけに眺めは素晴らしい。針ノ木岳の奥に剱岳
から立山、薬師と残雪豊富な山並みが続く。槍穂高や水晶、野口五郎など北アルプスの高峰が見渡せ、更に南には
南アルプスや八ヶ岳が霞んでいる。振り返れば鹿島槍や白馬連峰も近い。
剱岳
カールが顕著な薬師岳
槍、穂高
獅子岳とコマクサ
鹿島槍ヶ岳と白馬連峰
山頂で記念写真
いつも通りのラーメンとコーヒーの昼食休憩。心地よい風と、この展望を見ながらの食事はまずい筈が無い。
時間もあるので、しばし昼寝タイム。「お休み中申し訳ありませんが写真撮って下さい」という言葉で起こされてし
まった。本心は、「セルフターマーで取れよ」と思うも、愛想良く撮ってあげる。
頭がスッキリしたところで下山にかかる。
下山途中の登山道と針ノ木岳、立山
針ノ木峠からは、ストックを使いながら雪渓を下り、斜度が緩んだら登山靴スキー状態で滑る。スピードは出るものの時々
引っかかる為、普通に下ったほうが楽なようだ。雪渓末端で大休止後、樹林の登山道を下り扇沢へ。
暑さが心配だったが、それほどでもなく楽しい山旅であった。
この後は温泉とビールが待っている。