高妻山(戸隠牧場〜山頂往復)
10月10日
コースタイム:戸隠牧場7:15〜一不動避難小屋8:50〜山頂11:05・12:25〜一不動避難小屋14:15〜戸隠牧場15:20
前日の猛烈な台風の余波が心配であったが、予定通り戸隠連峰最高峰の高妻山を目指す。
3時に自宅を出て戸隠牧場の駐車場に7時着。雨は止んだものの、深い霧で視界がきかない中出発。
歩き始めてすぐに難関となる。最初の沢が台風の影響で増水しておりそのまま渡れそうにない。他の登山者は、靴を脱ぎ
はだしで越えている。悩んだ末、藪コギで上流に歩き、狭い場所の石を利用してジャンプで越える。昔のバスケットの貯金が
まだ残っていたようだ。安心もつかの間。少し登ると登山道が小川と化している。靴の中に水が入らないように石を選びながら
ジャンプを交えての登りでペースが上がらないうえ疲れる。1時間ほどでやっと沢を登りきり少し登ると稜線に建つ一不動避難
小屋に到着。
ここで休憩後、再び山頂を目指す。稜線は見事に色づいているが、相変わらずのガスで周りの景色が見えない。五地蔵山
からはぬかるんだアップダウンの道で歩き難い。笹の道になってからは急な登りとなり、斜度が緩くなるとまもなく待望の
高妻山山頂でる。先行の登山者が1名のみの静かな山頂である。今までガスの中であったが時々ガスが切れて青空が覗き
気持ちが良い。

            

                  ガスの切れ間から乙妻山方面の稜線が時々姿を現す

いつものように、ラーメンと抹茶ミルクでくつろいでいると避難小屋で休んでいた登山者が次々に到着し、狭い山頂は
あっという間に満員となる。天候の回復を待つが完全に晴れるところまではいかず、あきらめて12:25下山開始。
標高を下げると下は晴れており、稜線から遠望がきいて来た。黒姫山、妙高山、火打山等も姿を現すが、いずれも高妻山
同様山頂部の雲が取れないようだ。

            

                      稜線のガスが取れ、見事な紅葉が姿を現す 

アップダウンを繰り返しながら五地蔵山に到着すると素晴らしい眺めで、浅間山方面、志賀の山々なども眺められる。眼下に
は、紅葉に映える古池が綺麗である。

             

                            眼下の古池が美しい

            

                              紅葉の黒姫山

気持ちの良い山頂で景色を十分楽しんだら再び下山開始。天気が良いと心も弾み紅葉のトンネルの中のんびり下る。
避難小屋に着くと、この小屋に泊まる登山者が意外多く、まだ後からも登ってきており今日は満員のようだ。

            

                           五地蔵山方面を振り返る

再び、増水した沢の登山道を慎重に下り最後の沢越えとなる。まだ増水しており他の登山者はやはり靴を脱いでの渡渉して
いる。今度は、ストックでバランスを取りながら、大きめの石伝いに何とか靴に水が入らず渡りきる。他の登山者の拍手で自己
満足は最高潮であるが、落ちていたら笑い者で紙一重であった。あとは草原をのんびり歩き戸隠牧場で駐車場が近い。
登りには見えなかった牛や馬が登山のフィナーレと相まって何とも言えない安堵感である。
この後は、民宿の温泉とビールで疲れを癒す。