自宅を3:45に出て、ゲレンデトップを8:40シール登高開始。天気は上々であるが上部は雪煙がまっており強風のようだ。
このところの酒びたりと寝不足でペースが上がらない。それでも適度に雪が付いておりシールが効く。さすがに丸山ケルンを
過ぎてからアイゼンに切り換える。ここから猛烈な強風で、スキーがあおられるため、バランスを崩さないように休み休みでな
いと後が続かない。風と格闘し、やっとのおもいで唐松岳山頂に12時着。丸山ケルンから1時間半もかかってしまった。
山頂からの眺めは素晴らしく、剣、立山や妙高連山が間近に見える。
焼山、火打、妙高の頚城三山
唐松岳山頂からは剣、立山が近い
休憩も早々に不帰V峰へ向う。稜線を一旦下り、アップダウンを繰り返しV峰Cルンゼのエントリーポイントへ到着。
ここでやっと大休止。行動食と紅茶でのんびり景色を楽しむ。
ルンゼは、だいぶ吹き溜っており雪崩には十分注意が必要である。50cmほど下に積雪層の境界があるが十分グリップがあり
大丈夫と判断。
12:50滑降開始。何度かジャンピングテストをして少し下って積雪の安定を確認し、一気に加速。重めではあるが、この時期に
は珍しい膝上のパウダー。時々写真をと撮っては急いで滑降。Cルンゼの急斜面は数分で終わり、広い唐松沢と合流すれば一安心。
Cルンゼ上部
Cルンゼ核心部付近
重めであるが膝上のパウダー
唐松沢に出ると雪質は変り、弱いウィンドクラストとなるがターンには支障がなくショートターン、ロングターンを自由自在に刻む。
広い唐松沢に出てからは自由自在にターンを刻む
更に下ると、強いウィンドクラストの雪質となりスキーが引っかかり難儀する。今度は、最悪のモナカぎみと変化し初心者のよう
な滑りとなってしまう。南滝手前の広場に着く頃には新雪が溶けてブレーキがかかりスキーが滑らない。
悪雪に苦労しながら滑降が続く
ここで休憩。風も無く穏やかで昼寝でもしたいような気分であるが、まだまだ先がありWAXを塗り直して再び滑降。
安全地帯で休憩
南滝はほとんど出てなく余裕で通過。その下もゲブリだけでスキーを脱ぐ事が多いが、今日はそれも無く、順調に奥二股到着。
ここから林道をのんびり下り14:20二股到着でフィナーレ。
今日は、雪質が刻々と変化し山岳スキーの総合力が求められる滑降であった。