東京の自宅を3:45出発し、八方尾根スキー場のゴンドラ始発に乗り
8:40ゲレンデトップを出発。
天気は高曇りであるが視界は良好。今朝の冷え込みの影響で雪面が硬く、最初からシールに難儀する。下の樺あたりから新雪が出てきてシール登高も少し楽になる。丸山を過ぎて少し登り、アイゼン、ピッケルに切り替えてスキーを担ぐ。唐松山荘との分岐あたりまでくると、富山側からの風が強くなるが、稜線をわずかに登り11:35唐松山頂到着。
天気も回復し、剣岳が見事である。北アルプスはもちろん、先週までのホームグランドの谷川連峰が白い山塊を見せている。
唐松岳から剣岳を望む
休憩後、不帰V峰目指して再び歩き始める。ほぼ夏道沿いに一旦dルンゼ付近まで下り、不帰V峰に登り返す。ルートは富山側を
巻き最初のピークを越えCルンゼの滑降地点に出る。信州側の風下に入ると風も無く穏やかで、ここで大休止。
さて、滑降ルートを偵察するとルンゼが唐松沢に1直線に落ち込んでおり高感度がある。この時、ヘルメットを忘れた事に気ずくが後の祭り。雪質は新雪が吹き溜まっており、この時期としては貴重なパウダーを味わえそうであるが、その分雪崩のリスクがあり要注意。
12:40いよいよ滑降開始。
意を決してルンゼに飛び込む。ちり雪崩と競争しながら一気に滑降。雪崩のリスクを避ける為、写真撮影以外の停止はせず、新雪を蹴散らし一気に滑降。
Cルンゼ上部を見上げる
Cルンゼ中間部吸い込まれるような斜面が続く
Cルンゼ中間部から上部を覗く
雪崩に注意しながら核心部を過ぎると、広い唐松沢と合流し一安心。ここからは開放感いっぱいに自由自在にシュプールを刻む。
左がdルンゼ、中央が滑降したCルンゼ
広い唐松沢は気温も上がり、雪も重くなるが新雪が終わる頃から、今度は、フィルムクラストとなり快適な滑降が続く。
広い唐松沢を快適に飛ばす
フィルムクラストも長くは続かず、八方沢との出合手前から雪が重くなりスキーが滑らなくなり、出合で大休止。
八方沢との出合で一息
すぐ下は、ポイントの南滝であるが高巻きしようか、そのまま行こうか悩んだが、登り返しを覚悟でそのまま下る。滝は完全に出ているが、わずかに右側に残った50度ぐらいの斜面をトラバースでなんとか切り抜ける。しかし、この後、奥二股手前まで膨大なデブリ斜面となりスキーを担ぐ。奥二股から二股までは6〜7回スキーを脱ぐが雪を拾いながら最後まで滑降し
14:30二股到着。
久々にスリルと充実感一杯の山行も終了。
丸山付近から見る滑降ルート