唐松岳・唐松沢(八方尾根〜唐松山荘手前〜唐松本谷〜唐松沢〜二股)
4月22日
コースタイム:スキー場9:05〜唐松山荘手前エントリポイント11:40・12・20〜奥二股13:55・14:15
         〜二股15:10
早いもので、あの日から2年が経ち、今年も碇谷さんの追悼山行である。
前日、この時期にしてはかなりの降雪があり不安定な状態であり、八方尾根ピストンも視野に入れスキー場からシール
登高開始。八方池付近までは穏やかであるが、その後は風が強く稜線は雪煙が舞っている。下ノ樺付近で3人パー
ティーに追いつくと、以前、碇谷さんの会社の保養所で一緒になった近藤さんらのパーティーで、これも何かのめぐり
合わせか?丸山付近は更に風が強く、顔が痛くて前進を阻まれる。

            

             振り返ると雲海の向こうに焼山、火打山、妙高山の頚城三山が見える

新雪と強風では当初予定の不帰V峰からの滑降は雪崩のリスクが高く、唐松沢本谷か八方尾根ピストンしかない。
本谷のエントリーは、山荘手前か山荘と唐松岳の間のどちらかであるが、とりあえず山荘手間のエントリーポイントへ。
見るとこちらの方が標高が高いので、ここで谷滑降か尾根滑降か思案。
偵察をすると谷の右側はあまり新雪が付いてなく、最悪ここを滑ればアイスバーンではあるものの雪崩のリスクは低そ
うで、万が一の場合も右の岩稜に逃げられそうなので、雪質を見ながらルートを見極める事にし、じきに到着した近藤
さんらと唐松沢へ滑降決定。
ジャンピングテストとスキーカットで確認し、一人ずつ滑降開始。
ミラー型傾斜計の概算では出だしの斜度は40度強。重めの雪であるが、新雪を蹴散らしてショートターンで滑降。

            

                         唐松本谷上部から中間部を覗く


            

                          唐松本谷上部を振り返る 

左からもう一つの谷が合流後、右にカーブし広い沢に出ると不帰V峰A,B,C,D各ルンゼの合流点。
合流点下部で、持参した花、ビール、線香で近藤さんらと碇谷さんの冥福を祈る。

            

                              冥福を祈る

ここからは、広い唐松沢を自由自在にシュプールを描く。雪質もまずまずで、いつもはデブリを避けながらであるが、
今年は少なくて快適である。

            

                         唐松沢はデブリも少なく快適

しかし、標高が下がると共に雪が重く滑りが悪くなり、無名沢との合流点手前からは直滑降でやっと滑る程度。ここで
のんびり大休止。スキーを脱ぐと腿ぐらいまで潜り相当の降雪である。

            

                      無名沢との合流点で一休み

休憩後、出発してすぐに南滝の通過である。やはり今年は雪が多く、滝の右をトラバースし難なく通過。
この後も重い新雪でスキーの滑りは悪く、奥二股からは下りのラッセルとなるが、やがてガラガラ沢からのトースに
合流すればスキーが滑りのんびり下る。最後に、3分程歩けば二股到着。
タクシー相乗りで八方尾根スキー場へ戻りフィナーレ。タクク−代を近藤さんにおごってもらい感謝。

今年も、無事追悼山行が出来てなによりであった。
後は、いつも通り温泉とビールが待っている。