コースタイム:八方池山荘8:55〜山頂12:00・13:05〜八方尾根〜無名沢〜南滝14:00〜奥二股15:00
〜二股15:50
いつも通り3:45に自宅を出て、朝一のロープウェーで上がり8:55シール登高開始。天気予報では徐々に回復であるが
上部はガスに包まれている。今回は碇谷さんの追悼山行なので無理は禁物である。
天気が良くない割には気温が高く、雪が柔らかいので山頂までシールのまま登る事が出来た。しかし、山頂はガスの中。
本来なら、不帰V峰A,C,Dいずれかのルンゼを滑降し唐松沢で碇谷さんの追悼の予定であったが、この天気では沢に
飛び込めない。
時々、うっすら太陽が見えるので回復を期待して1時間ほど天気待ちをしたが、残念ながらガスが取れないのでここで、
持参した花、ビール、線香で冥福を祈る。
唐松岳山頂で冥福を祈る
結局、八方尾根を滑る事になってしまった。元々上部は尾根が狭いのに視界が悪いため、慎重に下る。丸山ケルンあたり
からやっと快適なターンが楽しめる。このまま八方尾根を下っても面白くないので無名沢を下る。
上部は春の新雪が解けて、スキーの滑りが悪い。おまけに、斜度が急になると春特有の表層がズリ落ちる雪崩で気持ちが
良くない。中間部以降は新雪も無くなり重いザラメ雪にターンを刻む。
無名沢の重い雪質に苦労する
早めにトラバースし、南滝の高巻きをする。10m程の登りでコルに出て大休止。唐松沢を振り返るとデブリが多い。更に
今日の雪質では突っ込まずに正解だったようだ。
唐松沢上部は相変わらずガスの中
少し滑ってからスキーを担いで黒々したデブリ帯を下る。堰堤を越えて再びスキーで少し下ると、気なっていた沢の渡渉で
ある。何とかスキー靴のまま渡る場所が無いか探すも、どうにも無理。諦めて靴を脱いで渡渉。雪解け水が冷たく足が痺れ
そうだ。やっと渡りきって準備をしていると、何とソックスを1枚沢に落としてしまった。ソックスが濡れては何のための
渡渉か?石田純一ばりに素足にスキー靴で下るしかない。これが意外に違和感がない。町でも素足に革靴も良いかも?
予想通り雪はすぐに切れて、二股まではほとんど歩きとなった。タクシーで八方へ戻って終了。
現場に行けなったのは残念であったが、追悼山行が出来て満足。