柄沢山(清水6:55〜稜線1800m11:15?〜天気待ち11:25・11:50〜柄沢山12:10?
      〜稜線天気待ち12:10・12:50〜滑降ポイント13:10?・13:45〜尾根1340P14:00〜柄沢川〜清水14:25)
3月23日
今週も微妙な天気予報で平地の予報は良くなかったが、直前のヤマテンの谷川岳の予報では冬型が急激に緩み昼頃には晴れる
予報だったので柄沢山へ。
自宅を2:55に出て清水集落に6:25到着。高速では風が強く不安だったが、ここは風もなく小雪が舞っている。
出発段階では新雪が1cm程度なので上部ではパウダーを期待したのだが。柄沢川を進み左にカーブする所で手前の尾根に取り付く。
G3のクトーは初めてであるが脱着も楽でなかなか良い感じ。この尾根は狭いところが多く今日のようにクラストしていると厳しい。

   

                  尾根下部は風も無く穏やか

何とかシールで登れたが、アイゼンの方が楽だった。1300m付近まで登ると視界も出てきて稜線も見え隠れして来た。昼まで待たず
に青空が覗くかな?などと淡い期待だったが、結局、この時間帯が一番良かった。

   

                   この時間はそこそこ視界もあったのだが


   

                    細い尾根の登り


樹林帯を過ぎて広い斜面になるとガスが濃くなりGPSを見ながら登る。斜面は完全にクラストして風も強くなって来た。この後晴れる
という事だけが頼りだ。1800m付近の柄沢山へ続く稜線まで来るとホワイトアウトになってしまった。とにかく風が強く寒いので少し
登って東斜面の多少風の弱いところで天気待ち。良くなる気配はないが、とりあえず山頂へ。(一応写真を撮ったが真っ白)この間に
回復を期待するもダメで早々にさっきの退避場所に戻りツェルトを被って天気待ち。ツェルトの効果もなく寒さに耐えかねて帰還決定。
本来は沢に直接エントリーしたいが、この視界と硬いバーンではヤバイのでシール&クトーのままGPSの登りルートを忠実に下る。
少し樹林が見え始めた所からやっと滑降開始。

   

             やっと滑降。しかし、視界がなくGPS頼り

とは言っても視界がないので引き続きGPSを見ながらトロトロの滑降。尾根が顕著に
なれば後は迷うことは無いが横滑りメインなので楽しくない。左側はずっと雪庇だったが1340mで一瞬切れており斜面も手頃なようだ。
地図で確認すると本来滑降する予定だった柄沢川上部に合流できるようだ。
やっとちゃんとした滑降開始。うっすら新雪が乗っているがカリカリ斜面。

   

                 カリカリ斜面だがやっとスキーが出来た

樹林帯をしばらく滑降すると目的の沢に合流しやっと広くなる。後は時々あるデブリを避けながら滑降継続。

   

                       やっと柄沢川に出る


   

                       柄沢川に合流


   

         登りルートと合流してからは本来なら消化試合的な場所だが今回はここが一番快適

登りルートと合流すればあっという間に清水集落到着。

今日は尾根の横滑りで終わりかと思ったが、何とか途中から沢に滑り込めてカリカリ斜面とはいえ楽しめた。
春だと言うのに体感では今季最も寒かった。稜線での地獄を考えると無事で何よりだった。
久々にしょっぱい山行だったが、GPS様さま。