谷川岳、芝倉沢


天神平スキー場を基点の日帰りコースであるが、時間的余裕を考えると朝一に出発したいところだ。天神平への谷川
ロープウェーの営業時間は早いが、天神峠への上のリフトが例年8:30〜9:00頃なのでなるべく早く乗りたい。
尾根を一旦下って。シールを装着し歩き始める。熊穴沢小屋(この時期は雪の中)まではアップダウンが多く、そこから
は急な登りで、クラストしている場合は担ぎになる。
谷川岳頂上までは約2時間で到着。頂上からの眺めは絶景で尾瀬や上越の山々、浅間山はもちろん北アルプスまで見渡せ、とても2000m弱の標高とは思えない迫力。
ここからはアイゼンをはいて一の倉岳を目指すが、右側は大きな雪庇が張り出してをり、その下は一の倉沢の大岸壁なので、ルートどりには注意が必要。約1,5hで一の倉岳に到着。
いよいよ芝倉沢の急斜面の滑降である。3月中であればパウダーが期待できる。ノドと呼ばれる細い斜面を過ぎてからも快適な斜面は続くが標高を下げるにしたがい例年雪質が不安定となる。その後S字状にカーブするがここはデブリ
だらけで飛ばせないが、雪崩の危険が高いのでなるべく早く通過したい。
斜度が緩くなってきたら下り過ぎる前に沢から右側の斜面に上がればすぐに虹芝寮で標高で1100mを一気に下った事になる。あとは、湯檜曽川沿いの緩斜面をスケーティングを交えながら歩き土合まで約1時間。ここからスキー場の駐車場まで10分ほど。
3月以降が適期でそれ以前は、雪崩のリスクが高い。但し、その年の積雪にもよるが4月に入ると湯檜曽川が出ることが多く、その場合は高巻きをしいられるので1,5〜2倍の時間を考慮する必要がある。



一の倉岳山頂 右の斜面が芝倉沢                  芝倉沢上部
富士山(富士宮口)

2000年5月13日の記録


東京を早朝に出発、御殿場からは富士山の姿はまったく見えなかったが 駐車場(富士宮口)からは6合目付近までは視界あり、その上はガス。 とりあえず、少しでも滑れればと 8:00出発 すぐにガスの中で視界はほとんど無い。
雪は多めで夏道は埋まっており 雪の上を直登。滑降コースは解りやすいとはいえ、ガスの中では快適でなく いつ下ろうか考えながら登る。9合目を過ぎたあたりから一瞬山頂方面が見えて もしかしたらと思いながらアイゼンを付けてひと頑張り。
12:30山頂着。 頂上に着く頃にはガスも取れ、曇り空ではあるが滑降コースが一望出来ラッキー あきらめずに登って良かった。下界は雲の中であるが、かすかに太平洋が見える。 十分休んで13:00滑降開始。
頂上直下のアイスバーンと岩を慎重にクリア、9合5勺からはザラメで一気に 高度を下げる。8合目を過ぎて右側の雪渓に移り、いつもだとこのまま6合目 まで下って終わりであるが、今年は雪が多く、途中から更に右側の雪渓に移り そのまま駐車場(登山口の100mほど奥)まですべる。
結局、最後の雪渓に移る時に10m程歩いただけで、スキーを担ぐことなく滑れ てラッキー。駐車場着13:30 日差しがほほとんどなかったので、アイスバーンで滑り台になる事を懸念したが 以外に気温が高く、ほとんどザラメで快適な滑りができた。 帰途に着くと、標高2000mから下の雲の中は雨で、なんか得した気分。渋滞にも 合わず16:15自宅着。ゆっくり昼寝

富士山は好天に恵まれれば問題ないが、気温が下がると、滑り台のようなアイスバーンになり非常に危険なので注意が必要。


   写真は1998の5月 山頂レーダードーム

                        東北、上越、富士山−2