せっかくの休みであるが天気予報は今一。その中でも、日本海と太平洋の低気圧のちょうど中間に位置する谷川周辺は
比較的条件が良く好天は期待出来ないが行けるとこまでと思い出かけた。
5:15に自宅を出て、8:49という中途半端な時間の始発ロープウェーとリフトを乗り継いで9:25シール登高開始。天気は
高曇りであるが、視界もあり何とか天気が持つ事を期待。
予想通り高曇りであるが視界はある
気温が高く、シールが効き、登りのペースは早い。思ったより遠望ががあり至仏山、燧ケ岳等が見渡せる。安心して登って
いると武尊山の山頂付近に雲がかかりはじめ山頂へ急ぐ。
高曇の山頂からは、オジカ沢ノ頭や万太郎山が見えるが仙ノ倉方面にガスが出ている。
谷川は、碇谷氏のホームグランドであり好物のビールで供養をする。
オジカ沢ノ頭、万太郎方面もまもなくガスられそう
肩ノ小屋まで下りハーブチィーで一息入れて滑降準備を整える。
まだ、十分に視界があり滑降には申し分ない。トラバースぎみに西黒尾根方面に向かい、西黒沢源頭部に滑り込む。
上部は締まったザラメで快適に飛ばす。中間部を過ぎると、ここ数日の高温で重い雪質となる。更に少し下り雪質チェックをした
ところ十分安定しており、このまま吸い込まれるように西黒沢本谷を滑降していく。
45度を越える急斜面に入ると再び雪質は締まりショートターンで高度を下げる。上部から途中の急斜面の状況は見えないが、
ポイントのクレバスは一部出ていものの、中央部は問題ない事は登りで確認済み。しかし、雪崩と滑落に注意しながら下ると
徐々に雪が重くなり快適とは言えないターンとなってきた。雪質の変化に山側、谷側体重バランスを変えて滑降するが、そう
簡単には行かず苦労する。
西黒沢本谷上部急斜面を振り返る
本谷途中から下部を覗く
最後の急斜面を下りデブリを越えると熊穴沢と合流。雪質は相変わらずであるが、ここから広い緩斜面を下る。途中、今日
唯一の遭遇者のカモシカに見送られスキー場の田尻沢と合流すればまもなくフィナーレ。
この後、貸切状態の湯テルメ谷川で汗を流し、昼寝をして帰途につく。