蓮華岳・大沢右俣(扇沢〜針ノ木峠〜蓮華岳〜大沢〜扇沢)
4月23日
コースタイム:扇沢8:10〜針ノ木峠11:30・11:50〜蓮華岳12:55・13:25〜扇沢14:00
前日から風邪ぎみで迷っていたが、天気予報では寒気が抜け好天であり、山で治す事に決定。
3:45自宅を出発。体調は回復せず、頭がボーっとしてノドも少し痛く、はたして大丈夫か?梓川SAでうとうとすると、リフレッシュ
し何とかなりそう。
扇沢駐車場の直ぐ上からシール登高で行く。前日からの新雪がけっこうあり(上部では30〜40cm)、春の雪は滑らないので
帰りが気がかりである。しかし、登りは大勢の先行者のおかげでラッセルの必要はない。

             

                         針ノ木雪渓から蓮華大沢右俣方面

徐々に天気が回復のはずであったが、上部は風が強く稜線も時々ガスられている。雨具を着て寒さ対策をして休んでいると
シーハイルの轟さんと二木さんが登って来るではないか、1年ぶりの再会である。今日は他のメンバーも含め針ノ木に行くという。
先行者は全て針ノ木岳であり、針ノ木峠へは先行者はなく、ここからは一人旅である。
針ノ木峠からの眺めは野口五郎、水晶、赤牛などが見えているが、山頂は雲の中である。峠は風が強く、稜線の下で休憩後、
再び出発。普通はここから担ぎであるが、昨夜からの新雪でラッセルとなる為、何とかシールで急斜面を登りきり、結局、
蓮華岳山頂までほとんどシールで登高。

             

                              雲の間から赤沢岳が見える

山頂からは、後立山の山々がガスの間から見え隠れしているが、あまり遠望はきかない。風が強く真冬の寒さである。天候の
回復を30分ほど待ったがメドがたたず、簡単なアバランチチェックをして滑降開始。多少視界が悪いが気温が低く、天候の回復
が遅れた為に、この時期には珍しいパウダーに感激。しかも、厳冬期では躊躇するような斜度もあり、スピードも出て最高の
浮遊感である。
中間部で多少雪質は重くなるが、この時期としては、極上パウダーでショートターンで下っていく。時々デブリも現れてくるが
小規模で難なく横を滑って行く。

             

                      蓮華大沢の途中から見下ろす。針ノ木雪渓までがメイン


              

                            大沢中間部を振り返る


             

                                 更に大沢を下る


             

                         下部のデブリも左側を滑り問題ない

大沢左俣と合流する頃から雪は重くなり、針ノ木雪渓に出ると重く湿った雪で、蓮華大沢滑降で大正解だったようだ。この後、
ほとんど直滑降で扇沢まで滑りフィナーレ。

             

                         左俣と合流すると雪質は重くなる

前夜からの降雪で思わぬパウダーを味わえて最高の条件であった。
この後は、いつも通り温泉とビールが待っている。