コースタイム:4/27 歌宿9:15〜こもれび山荘10:50
4/28 こもれび山荘6:15〜小仙丈岳10:15?〜仙丈ヶ岳11:15・12:00〜薮沢カール〜大滝上12:30・12:45
〜大平山荘下13:10・13:20〜こもれび山荘13:45・14:10〜歌宿15:30
4/27
北アルプスは27日に相当な積雪がありそうで雪崩の危険を避けて南アルプスへ。何度も計画倒れだったがやっと実現。
この日は移動のみなのでゆっくりで良いのだがGW渋滞を避けて自宅を3:40に出発。途中混雑はあるものの渋滞はなく7:10仙流
荘に到着。
8:05のバスで歌宿へ。準備をして9:15スキー靴で南アルプス林道を歩く。久々の泊まり装備とスキーが重い。晴れベースの予報
だったが北沢峠手前から雪が降り出す。時間があったら大滝方面の偵察でもしようかと思ったが、止めてビールに変更。
この後、雪は夕方まで強弱を繰り返しながら降り続いた。
4/28
薮沢をシールで登る予定だったが結構な降雪があったので安全第一でスキーを担いで尾根ルートで小仙丈岳へ。朝のうちは冷え
たが小仙丈岳に到着する頃には快晴無風で暖かいい。
北沢峠から出発
やっと小仙丈岳が近づいてきた(山頂は少し奥)
山頂からの槍穂高はクッキリ
白山もいつも以上に近い
仙丈ヶ岳はまだ遠い
こちらは妙高山、火打山、焼山
無雪期ならここまで来ればもう少しなのだが体力の消耗でなかなか着かない。
やっと山頂が近づいてきた、手前は目標の薮沢カール
やっと仙丈ヶ岳到着。今日は空気が済んでいるので、360度の大パノラマもいつも以上に素晴らしく、南アルプス、中央アルプス
北アルプスもクッキリ。当然、富士山と北岳のセットも素晴らしい。
南アルプス南部の山々
中央アルプスから御嶽山
先週滑った爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳
定番の富士山と北岳のセット
甲斐駒ケ岳と八ヶ岳
暖かいので山頂でのんびり。
さて待望の滑降。山頂の奥側(西側)と手前側(東側)から滑降可能だが奥側はクラストしており楽しくなさそう。しかも奥側は少し
下った所からの滑降だが手前側は山頂から直接滑降出来るので完成度が高い。
まずは登山者を避けて右側を鞍部まで滑降。そこから薮沢カールへ。
山頂から滑降開始
最初はザラメだったが直ぐにクラストとなりスピードコントロールしながら滑降。その後は昨日の新雪が溜まっており快適。時々クラスト
もあるが徐々にパウダーとなり仙丈小屋手前からクラストもなくいい感じの斜面となる。
この時期なのでやや重のパウダーだがローケーションも良く素晴らしい。
薮沢カール上部を振り返る
最上部の出だしはザラメだったが直ぐにクラスト、その後はパウダーとクラストのミックス
仙丈小屋付近まで滑ると雪質が安定しパウダーにシュプールを刻む
仙丈小屋付近まで来ると雪質はパウダー快適
仙丈小屋から下も広く快適
まだまだ快適斜面は続く
更に滑ると潅木帯となり、吹き溜まったせいで積雪が多くなる。やがて沢が狭くなり大滝が近くなる。先行のボーダーと登り返し
ポイントをチェックしながら滑り2250m付近で滑降終了。
斜面は潅木帯に変わる
潅木帯も快適
更に滑ると沢が顕著になり吹き溜まりの積雪が多くなる
大滝の上部のここで滑降終了
ここからスキーを担いで右岸を登る。昨日の新雪が思いの外多く時々蟻地獄状態。それでも交代でラッセル出来たので助かる。
尾根を乗っ越した沢を滑降する予定だったが沢が分からない。夏道が見えているのでそこをツボ足で下る事にするが、意外に急斜
面で硬いのでスキーを付けて小沢を下るが藪スキーとなってしまった。しばらく下ると右から広い沢が合流したので、この沢が目的の
沢のようでもう少し奥まで行けば良かったようだ。それにしてもこんな藪をよくボードでスイスイ下れるもんだ。かなり上手い。
やっと南アルプス林道到着。
ここまでは元気だったが、ここからが疲れた。荷物をデポしているので一旦こもれび荘まで登り返す。この登りが効いた。
荷物を受け取ると肩にズシリと堪える。後はアスファルト道路を歌宿まで歩くのみ。
やっと歌宿到着。16:15の最終バスで仙流荘へ。
やっと歌宿到着。疲れた
トラックデータ
やっと課題だった仙丈ヶ岳での山スキーが出来て良かった。天気もこれ以上ない条件で最高の山スキーを楽しめた。
それにしてもかなり疲れた。重荷に弱い自分にとっては全てスキーを担いでの山行は、現在の体力では厳しい。
しかし、それを補って余りある爽快な滑降だった。