今日は、結城氏とのパーティーで芝倉沢を目指す。7:35ロープウェー終点からシール登高開始。ひと登りでゲレンデを越え、
一旦下ってからアップダウンを繰り返して熊穴沢避難小屋へ、埋もれた小屋の積雪計は470cmを示している。
今日も大勢の山スキーヤーで賑わい、顔みしりも多い。吾妻小舎で一緒にだったHPでリンクしている塚田さんらのパーティー、
「日帰り山スキー特選ガイド」著者の佐藤さん、また、2週間前に赤谷川方面で一緒になった林さんらのパーティー等おなじみが
多い。それぞれ赤谷川方面や茂倉谷方面らしい。
熊穴沢避難小屋から時々クラストしていたが、何とか山頂までシールで頑張る。山頂からの展望はいつも通り素晴らしく2000m
に達してない山とは思えない超一級の眺望である。
谷川岳山頂から巻機山と越後三山
谷川岳山頂から目指す一ノ倉岳
山頂からは、稜線を歩くより、スキーでトラバースしたほうが早く、最近は、ほとんどこのルートであい、今日もスキーでトラバース
開始。しかし、かなりのアイスバーンで谷足での必死のエッジッグでトラバースをする。油断すると万太郎谷に滑落しそうで気が
抜けない。のぞき沢に着く頃には左足が吊りそうである。ここでアイゼンに履き替えて20分ほど登ると待望の一ノ倉岳山頂で
ある。
滑降ポイントから茂倉岳と、右が芝倉沢
一ノ倉岳からの眺めももちろん素晴らしく、2週間前に越えた万太郎山や赤谷川源流が見える。オジカ沢ノ頭あたりに先行
パーティーが到着しているようである。
仙ノ倉山をバックに記念写真
十分休憩し、展望を楽しんだらワックスを塗って待望の滑降開始。滑り出しはパフパフパウダーで最高。一気に加速体勢に
入った途端、ガリガリ斜面となり、左斜面は吹き溜まり地帯にトラバースし再びパウダーで快感滑降。そこを過ぎると広い
パウダーゾーンとなり一直線にショートターンで下って行くき自然に顔がほころぶ。
稜線直下のアイスバーンを滑降中の結城氏
パウダー滑降
まだまだパウダーは続く
芝倉沢上部のシュプール
のどを過ぎて気温が上がり、時々ザラメも混じるようになるが、まだまだ快適滑降が続き今シーズン最後?のパウダーを味わう。
のどを過ぎても快適滑降は続く
やがて、ポイントのS字となる。デブリの量はこの時期としては、いつも通りだろうが、ここの通過は難儀する。もう少しでデブリ
地帯通過という場所で、スキーを滑らせ過ぎて先端が刺さりバランスを崩し、この瞬間に膝の靭帯を痛めたらしい。幸いに大事
には至らず滑降を続ける。この後はスキーの滑りが悪く、ほとんど直滑降で虹芝寮まで滑り大休止。
あとは、幽ノ沢や一ノ倉沢の大岸壁を見ながらのんびりスキーを滑らせて13:05土合到着。ここから駐車場まで最後の登り
を終えてフィナーレ。
4月にしては極上のパウダーが味わえ、楽しい山行であった。心配は今後の膝の具合であるが、まずは温泉とビールが
待っている。