〜大沢小屋直下12：35・12：50〜扇沢13：25
今週からアルペンルートが開通して扇沢まで入れるようになったので今週はスバリ岳へ。
起きがけに熊本の更なる地震で被害の拡大ニュースがあり気が滅入ったが、山モードであり何とか被害が最小限に留まることを祈るのみ。
昨年も行っているが雪質が今一だったので今年こそは良いコンディションで滑降をしたいところだ。
自宅を2：50に出発し、扇沢の無料駐車場に6：30着。開通初日のせいか既に9割方埋まっている。
ターミナルでトイレを済ませて出発。最初からシールで登れ、昨年の4/25とほぼ同様で思ったより雪はある。もっとも昨年も雪が少なかった
ので例年に比べれば当然かなり少ない。大沢小屋直下の最終堰堤を越えるとなんと通過には問題ないが藪が。例年ならここまで雪が少な
くても、この上の針ノ木雪渓は５月末ぐらいまで雪は十分だが雪崩がここまで到着しなかったためか？既に沢も半分出ている。
藪を過ぎるとデブリ帯。
針ノ木雪渓から針ノ木岳
途中から右のマヤクボカールへ。こっちは面ツルで上部はフィルムクラストで今なら快適そう。
マヤクボノコルに着いたら大休止。風もなく穏やかでハーブティーを飲みながらのんびり。9割方は針ノ木を目指す人が多くスバリ方面は今の
ところ自分のみ。蓮華方面は約5名程。
マヤクボノコルを目指す
コルからスキーを担いで夏道を登る。山頂直下の雪壁が嫌らしい。10ｍ程でありアイゼンを付ければ問題ないのだが、もうすぐ山頂なので横着
したら途中硬いところもありウィペットで何とか確保し山頂到着。
もうすぐスバリ岳、雪壁の右側から回り込んで奥の滑降斜面へ、。山頂直下の岩の隙間を通ります。
山頂からは黒部ダムの奥に立山連峰が近い。予報通り高気圧の後面に入り高曇りで剱岳や鹿島槍ヶ岳は霞んでいる。
エントリーポイントは？
雪が繋がってないので先ほどの雪壁の脇からトラバース気味にエントリーが良さそう。
立山連峰と黒部ダム
蓮華岳は5人程見える
針ノ木岳山頂には数名
五色ヶ原方面
立山をバックに記念写真
準備をしてまずは滑降斜面へ。トラバースの先は岩に塞がれているが1箇所だけ少し空いている。しかし、どう見てもスキーの幅より狭くその
下は岩場なので慎重に通過したが、やはりガリッと擦る。
やっと滑降斜面到着。
最初の斜面はノドに向かってデロデロ雪崩が出るので様子を見ると今日はたいした事はない。
その後は一気に飛ばす。
上部を振り返る
上部滑降斜面
上から見ると小雪崩の跡でデコボコ状であったが雪が緩んでほとんど問題なくまずまずのザラメ斜面。このまま広い斜面を滑って行きたい所だ
が下からの観察では雪が繋がってないので右の尾根上斜面へ、ここはデコボコもなく更に快適。
上部はザラメで快適
中間部も快適
この下はどうだったかな？下部が見えないので更に右の沢を滑る。振り返ると雪が繋がってなかったので正解。
この下は見えなかったが右の沢で正解
後は針ノ木雪渓へ
スバリ岳東面下部
後はデブリ斜面を針ノ木雪渓まで滑る。
針ノ木雪渓は、デブリを避けながら大沢小屋直下まで滑降。ここで大休止。
振り返るとスバリ岳付近に自分のシュプールが残っており嬉しい。
尾根斜面のシュプール
最後は車道まで滑り、無理せず早めにスキーを担いで扇沢へ。
今日は気温も高く良い感じに雪が緩みザラメ雪を満足出来た。
思いのほか早かったが、今回も馴染みの格安民宿で温泉＆ビール＆読書でストレス解消。