スバリ岳(扇沢〜針ノ木雪渓〜マヤクボカール〜マヤクボノコル〜スバリ岳〜針ノ木雪渓〜扇沢)
5月12日
コースタイム:扇沢7:10〜針ノ木雪渓〜マヤクボカール分岐9:35・9:50〜マヤクボノコル11:10・11:35〜スバリ岳12:10・1245
         〜針ノ木雪渓13:00・13:20〜扇沢14:00

そろそろ山スキーシーズンも終盤で出来るところも限られてきた。今週はスバリ岳へ。
天気はまずまずなのだが、二日前の降雪が立山では40cmぐらいだったようで、そこまではいかなくてもこの時期の新雪はは無い方がいい
のだが。
自宅を2時に出て扇沢に6:30到着。トイレを済ませて出発。全体的に雪は少ないが、一つ目の堰堤を越えてシールで登れるのでルートはい
つも通り。マヤクボカールとの分岐で大休止。予報通り晴れたり曇ったりで風もなく穏やか。

   

                         まずは針ノ木雪渓を登る


   

                      針ノ木峠へは登山者が多い

マヤクボカールに入ると新雪が多くなってきた。コル手前で20cmぐらい。

   

                         マヤクボカールの登り

マヤクボノコルからスキーを担いでの登り。何時もなら夏道をほんのひと登りだが、雪が積もっているので慎重に登る。(アイゼンを付ければ
いいのについつい面倒で)。また、時々吹き溜まりでの思わぬラッセルで思いの外疲れる。頂上直下の雪壁は雪が少ないのでアイゼンがな
くても難なく登れる。
高曇り気味だが頂上からの視界はいい。ここは何と言っても黒部ダムを挟んだ立山剱の眺めが良い。

   

                           スバリ岳到着


   

                        黒部ダムと剱立山


   

                  奥に水晶岳から赤牛岳の長い稜線


   

                     針ノ木岳は登山者やスキーヤーが多い


   

                                蓮華岳


   

                        鹿島槍ヶ岳から白馬岳

エントリーポイントを覗くとやはり雪が少なく山頂からは無理。検討の結果、一旦下り、急斜面をトラバースしエントリーポイントに出るしかなさ
そう。
一昨年も同じルートだったが、その時は雪があったのでスキーでトラバース出来たが、今年は雪とガレのミックスなのでアイゼンとピッケルで
慎重に行く。こんな事なら最初からアイゼンを付けておけば良かった。
トラバース。渡りきった後も急なので、アイゼンからスキーに履き替えるのに一苦労。
やっと滑降体制となった。雪はザクザクで新雪がなくてもデロデロ雪崩が出る場所なので、まずはスキーカットで様子見。
やはり新雪部分がザックリ雪崩ていく。ノドを越えるまでは雪を落としてから滑降する方が無難。
ノドを過ぎると雪崩は一段落だが、新雪が吹き溜まって重い。

   

                       最上部スキーカットで様子見


   

                     ノドを過ぎて一段落、上部を振り返る


   

                               ノド通過


   

                         これから滑降斜面


   

                            少し下ると良い感じのザラメ

しかし、更に下ると新雪も薄くなりナイスザラメとなる。さっきまでの緊張感から解放され快適に飛ばす。まっすぐ滑降していくとデブリ帯な
ので右ルートへ。中間部から下部も快適。しかし、油断していると自分の雪崩に追いつかれてしまうのでうっかり出来ない。

   

                     ザラメ斜面から上部を振り返る


   

                             更に滑降していく


   

                           まだまだナイスザラメが続く


   

                            上部を振り返る


   

               下部も快適、上部が見えない所で油断していると自分の落とした雪崩に追いつかれる


   

             針ノ木雪渓から滑降斜面を振り返る上部は右奥、だいぶ雪崩た

針ノ木雪渓に出たら大休止。
後は、針ノ木雪渓をひと滑りして雪を拾いながら滑降。林道を20分程歩けば扇沢到着。この車道はこの時、花が多く気持ちが良い。

最上部は新雪の影響で厳しいコンディションだったが、その下はナイスザラメで十二分に楽しめた。