コースタイム:5/16 雷鳥平10:30〜奥大日岳2511m11:30・11:50〜カガミ谷〜立山川登り返し12:00・12:15
〜室堂乗越13:45・14:05〜みくりが池温泉14:45
5/17 みくりが池温泉8:00〜浄土山9:30・10:00〜御山谷〜一ノ越10:40・11:05〜
雄山12:00・12:20〜御前谷〜タンボ平〜黒部平13:10
5/16
自宅を4時に出て、いつも通り8時のトロリーバスに乗り、室堂に9:25着。
一旦、今日の宿の「みくりが池温泉」に荷物を置き雷鳥平へ下り、ここからシール登高開始。トラバースぎみに奥大日への
稜線に取り付き、1時間丁度で奥大日岳手前の2511mピークに到着。ここから山頂までは雪庇がある為、ここがカガミ谷
へのエントリーポイントである。山頂はもう少しであるが、登り返しもあるので今日はカット。
剣や雄山方面は山頂を雲に隠しているが、眼下の弥陀ヶ原は緩やかな雪原が対照的である。
準備をしていいよ滑降。ピークの東側が雪庇が切れており、ここがドロップインント。途中は見えないものの、下部は広い
谷で大丈夫そうだ。問題は2日前に降った新雪の状態である。
まずは、スキーカットで様子見したが問題なさそうだ。ここから高速滑降で、湿雪雪崩に追い越されないように滑って行く。
写真撮影で止っていると追越されてしまうが、谷幅も広くなり、右に避けながら滑降出来るので問題ない。
カガミ谷上部斜面
斜度も緩くなり、気持ちの良いロングターンで快適な滑降も束の間、腐れ雪に変りブレーキがかかる。右から大きな沢が
合流したあたりで滑降終了。GPSで高度を見ると1860mで、標高約650mの満足の1本であった。
カガミ谷を振り返る
ここでシュプールを見ながら大休止。
再びシールを付けて、室堂乗越目指してひたすら登る。シール登高には丁度良い斜度で効率的に高度を稼げ、1時間半程で
稜線到着。奥大日岳方面を見ると、2511mPからカガミ谷にシュプールが残っており何とも言えない。。
室堂乗越付近から見るカガミ谷滑降ライン
ここから雷鳥平へも滑りが悪く楽しめない。下り切ったら、最後の登りを頑張り「みくりが池温泉」到着。
今日の疲れを温泉とビールで癒す。
5/17
下界の天気予報では晴れでるが、上空の寒気の影響か?ガスの中である。少し視界が出て来たので出発。当初の予定を
変更し、取りあえず浄土山方面へ向かう。途中、日差しもあったが、山頂付近はガスが取れない。30分ほど天気待ちをして
いると、時々視界が出てきたので、タイミングを見計らって御山谷へ向かって滑降。
ここは斜度も手頃で、何より快適なザラメでロング、ショートと自在にターンを刻む。楽しい斜面も、あっという間に御山谷へ
合流し滑降終了。ここからシールで一ノ越までは、ほんのひと> 多く大展望とは行かない。スキーヤーやボーダーが結構登っていたが、ほとんど山崎カールへ滑降して行ったようだ。
十分休憩し、御前谷へ滑降開始。
上部は重めであったが、少し下るとザラメとなり、これぞ春スキーという滑りで広い谷にシュプールを刻む。
御前谷上部は快適ザラメ
左に大きくカーブし、斜度が緩くなってくると雪が緩んで重くなって来た。この辺から右の急斜面のトラバースであるが
嫌らしい雪質である。滑りが悪く、いつもなら、ほんのひと登りで尾根に出るのだが、今日はトラバース中間地点あたりで
止ってしまった。
ここから、高度を落とさないように歩かなければならない。スキーを進める度に、足元から湿雪雪崩となって谷に落ちて行く。
ここは、焦らず慎重にトラバースするしかない。
やっと尾根を越えると眼下にロープウェーが見えて一安心。ここは絶好の休憩場所で、御前谷の滑降コースや黒部ダム
などを見ながらテルモスの紅茶で一息。
御前谷とタンボ平を分ける尾根で記念写真
ここからタンボ平へも急斜面で、やはり湿雪雪崩が発生する。しかし、さっきまでの緊張感はなく。雪崩をやり過ごしながら
滑降。斜度が緩くなると雪崩も収まりロングターンで飛ばす。タンボ平に出て直滑降で滑るようになると黒部平到着し、
楽しい山スキーも終了。今回も立山は素晴らしかった。
後は、ケーブルカー、トロリーバスを乗り継いで扇沢へ。
麓の新緑が眩しく、山の銀世界とのギャップが春スキーの醍醐味で止められない。