今年最初の山スキーであり、新調のスキーの調子も確かめながら行けるとこまでと思い、釜トンネル経由ではなく、中の湯から直接尾根に取り付くルートを取る。中の湯までは、管理人に安房トンネル手前の旧道のゲートを開けてもらい2,2kmほどである。
9:15 中の湯出発。
宿の裏から旧道をショートカットし直登。道を2つほど越えてから右手の尾根に取り付くが、この段階でラッセルがきつく既に汗ぐっしょりである。ここからの樹林の急登もアリ地獄のようなラッセルが続く。上を見るとカモシカがいて、やはりラッセル状態で軽快に飛び跳ねというわけには行かないようだ。さらに登り、さっきカモシカがいた場所までくると、カモシカ君のトレースが上に続いており、このトレースを使わせてもらうと実に楽チン。それも少しの間で、カモシカ君はすぐに谷に降りていったらしい。その後、孤独なラッセルを続け、少し斜度が緩くなったところでパンとテルモスのハーブティーの食事をする。12:00
この段階で予定の2倍近い時間がかかっており山頂までは断念。
尾根上部 焼岳が見えてきた時には稜線にガスがかかってきた
更に高度を上げると、高天が原が下に見え、穂高連峰の一部や焼岳がやっと見えてきた。それもつかの間で、稜線はガスに包まれ
る。標高2100m付近で既に13:30でありここまでとする。
のんびり休んで14:00いよいよ待望の滑降である。
樹林のパウダーは実に快適。ラッセルに苦しめられた分だけおいしいパウダーでる。新調のフィシャー・シニオ2.22は幅広の分浮きがいい。快適な滑りもあっという間に終わり15時前に中の湯に到着。
山頂までは行けなかったが、極上の樹林のパウダーを楽しめた。